アップルタイザーを飲んでみた

出来事

午後から休みをとって、娘と2人、岩出に行った。雨が降っていた。
梅雨だ。
紀泉台の入り口付近にある美味しいケーキ屋さんに行こうと決めていたので、その近くでお昼ご飯を食べた。駐車場に着くと、外に出たくないほど雨が激しく降っていた。僕は走ってお店の玄関先に立った。振り返ると娘が傘を差してドアを閉めようとしていた。お店の入り口近くの席に案内され、ハンバーグランチとタンシチューのランチを食べた。ご飯とお味噌汁がおかわり自由だった。娘はお味噌汁のおかわりをして、僕はアイスクリームをデザートに食べた。食事を終わって外に出た時も雨は激しく降っていた。

車に乗り込んでから粉河加太線をほんの少し西に走った。紀泉台の入り口近くにケーキ屋さんがある。その駐車場に入ると本日定休日という看板が目に入った。橋本市の隅田にあるケーキ屋さんが、第3木曜日の定休日だったので、岩出市に行こうとなったが、あいにく目的にしていたお店も定休日だった。

仕方がないので別のケーキ屋さんに行ってケーキを買った。その時も雨は降り続いてきた。帰りは、国道を笠田に向かって車を走らせた。いつもは、何をすべきかを考えながら行動しているので、雨の音や気温や季節の変化のことが体の中には染み込んでこない。休みだからゆっくりしようと考えなから車を走らせると、雨のことがなんだか体の中に入ってきた。

自宅に帰ってから、
「アップルタイザー、飲んでみる」と娘に尋ねた。
「ちょっとだけ飲む」
娘はそう言った。
アップルタイザーは、外国から輸入されているリンゴジュースで炭酸が加えられたものだ。昔、大塚製薬からシンビーノの名前でずんぐりむっくりした瓶に入ったリンゴ果汁のサイダーが販売されていた。ところが数年するとこのリンゴサイダーは販売中止になった。今でもネットで検索すると、シンビーノのりんごサイダーのボトルを確認できる。「美味しかったのに」とか「飲みたい」とかいう反応がいまだに続いている。

しつこく検索すると、シンビーノのリンゴサイダーに似た飲み物として、アップルタイザーという飲み物があることに気がついた。リンゴ果汁100%のサイダーがアップルタイザーだ。Amazonで検索するといくつか、アップルタイザーの商品が表示される。僕は、6本セットのアップルタイザーを購入した。飲み物は昨日、事務所に届いていた。

アップルタイザーは緑色の瓶に入っている。おしゃれな感じの瓶なので飲んで捨てるのはもったいない感じがした。小さめのコップ2つにアップルタイザーを注いで2人で飲んでみた。
「美味しい」
珍しく娘がそう言った。僕より舌がいい。飲んでみると昔飲んだシンビーノに似た味がした。シンビーノの方がもう少し濃い感じだった。でも「シンビーノの味だ、これ、これ」という感じになった。
アップルタイザーに対するアマゾンの評価は上々だった。これならまた買ってもいいなと思っている。

リビングに寝ころんでテレビを見ていると眠たくなって、30分ほど眠った。雨はずっと降っていた。雨の音が部屋の中に入ってくる。ゆったり過ごし始めると周りの音や空気感が体に染み込んでくる。外のトタンの庇に当たる雨音を聞きながら雨雲によって薄暗がりになっている部屋の中にいる。空気が冷たく湿度も高くなかった。こういう感じの梅雨の雰囲気は好きかも知れないという思いがこみ上げてきた。
水を張った田んぼの水面に落ちる雨の小さな輪が思い出された。小学校の何年生のときだったろうか。こういう感じの雨の中を傘を差して学校から歩いて帰ると、田んぼの中にお尻を向けた人々が一列になって田植えをしていたシーンがよみがえってきた。ユスラウメの赤い実が雨に濡れていた感じも思い出された。
自分からベクトルの矢印を外に出すのではなく、体をゆったり構えると外の刺激が体の中に入ってくる。こういう時間を持つことも必要だなと思いながら、暗い部屋の中で映画を2本見た。その後『方法序説』(ルネ・デカルト)の本(ちくま学芸文庫、山田弘明訳)を開いて読み始めた。この本は、アリストテレスの『弁論術』よりも面白そうだ。

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出来事

Posted by 東芝 弘明