橋本駅前の教会に行って来ました 2005年3月26日(土)

雑感

聖心幼稚園の卒園式の日、園長先生の奥さんに会うことができなかったので、橋本の教会におじゃましました。
園長先生のお子さんも聖心幼稚園児でした。男の子2人です。2人ともうちの娘と仲良しです。
奥さんは、小柄な人で穏やかに話をする方です。一年間、私たちといっしょに保護者会の役員をされていました。卒園式の日は、子どもが熱を出したので、出席がかないませんでした。引っ越しする前にどうしても会いたいと妻がいうので、娘と3人でいそいそと橋本駅前に出かけました。
教会に住んでいると聞いていたので、洋館をイメージしていました。教会の礼拝堂の2階が自宅になっていて、礼拝堂を通って2階に上ると洋館らしい洋室がいくつか並んでいると思っていたのです。
教会に行くと、奥さんが教会の横から出てこられました。案内されたのは、教会の後ろにくっつくようにして建っている純日本風の古い瓦葺きのお家でした。
”信者の方々が住まいを提供し、その場所に信者の方々の献身によって教会が建てられたのかなあ”と思わせるような感じのお家でした。
インターネットで調べると、日本聖公会の教会は、全国で300近くあり、信者は5万5000人あると書いています。京都の平安神宮の近くに京都聖マリア教会という教会があり、話を総合すると、園長先生は、ここに赴任するみたいです。
京都聖マリア教会は、大きくて綺麗な教会みたいです。定休日なしに訪問される方々を受け入れているとインターネットには書いていました。
この教会の近くには、聖マリア幼稚園があり、教会が幼稚園を運営しているみたいです。
3年間、娘がお世話になって、少しだけ聖公会のことが分かりました。日本で聖公会が形成されたのは明治の始めです。イギリスの国教会の流れをくむ宗派であり、プロテスタントとカトリックの橋渡しをするような存在で、信者の多様性に理解を示し、「多様性の中の一致」を重んじているようです。
聖心幼稚園は、笠田地域につくられてから65年ほどの歴史があり、お祈りと歌を通じて優しく子どもたちを育ててきました。聖心幼稚園のOBの方々には、この幼稚園を大好きな方々が多く、卒園児が親になると、自分の子どもを聖心幼稚園に預けたり、親の親も聖心幼稚園出身者だったりという例が少なくありません。信者の方々の献身的な支えと、幼稚園を大好きなOBの方々、現在の保護者の方々によって聖心幼稚園は支えられてきたのです。
園長先生は、引っ越しの前日まで色々な仕事があるようです。牧師さんは、仏教で言えば、出家して教会に所属するらしいです。教会に家族と一緒に住むのは、出家しているからだと思われます。牧師さんの奥さんは、牧師という仕事を理解して、10年弱のスパンで教会から教会へ転勤を繰り返すようです。右も左も分からないような土地に赴任して、教会を守り幼稚園に関わったりして生活するには、苦労も多いと思われます。でも、聖心幼稚園で培われている豊かな交流を重ねるのは、大いなる喜びなのかも知れません。
穏やかに話す奥さんの柔らかい笑顔にふれ、娘と園長先生の2人の子どもたちが楽しく遊んでいるのを見て、ゆったりした気持ちになれました。
寒かった気温も、昨日から今日にかけて少し緩んで、春の気配が漂い始めています。
春は出会いと別れの季節。さまざまに咲き始める花は、ふくらむ希望を受けとめて揺れています。


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雑感

Posted by 東芝 弘明