園長先生の異動 2005年2月24日(木)
聖心幼稚園の「お別れ遠足」の日だったので娘を起こしにいきました。
「幼稚園、お別れ遠足」
小さい声でささやきました。
「ばんざい」
娘は、いきなり立ち上がって、ほんとに万歳して見せました。
8時40分頃バスの止まっている駐車場まで送っていくと園長先生や他の先生方が外に立って待っていました。
「おはようございます」
娘を預けて散髪屋に向かいました。
癖毛なので、伸びてくると髪の毛が爆発してまとまらなくなります。
昨日の議会本会議、櫛でといただけで出席したので
「東芝議員、髪の毛、変なわよ」
議会事務局長に笑われました。
「娘にどうっていったら、『いいわ』といってくれたのでそのまま来ました」というとまた笑われました。
というわけで散髪しました。
散髪が終わってから、「かつらぎ民報」の折り込み代を払いに新聞屋さんを3軒まわりました。
昼からは、事務所で会議がありました。
「教会の関係で異動になります。来年度からは京都です」
数日前、聖心幼稚園の園長先生から、こう告げられました。
聖公会の牧師である園長先生は、現在36歳。背の高い優しそうな方です。
どうも気の短いところもあるようですが、穏やかな語り口が子どもに好かれて、みんな園長先生が大好きみたいです。
幼稚園の行事の時は、白い正装で現れます。首には紫の長い帯をかけて子どもたちの前に立ち、お話しをします。
「ここにきてどれぐらいになりますか」
私は尋ねました。
「聖心幼稚園に来て6年半になります。それより3年ほど橋本の教会で牧師をしていたので、ここに来て10年ほどたちました」
人との出会いに人生のおもしろさや楽しさがあると感じています。園長先生との出会いは、私にとってキリスト教の牧師さんとのはじめての出会いでした。
全く打算のない方だったので、ほんとに家族全員で心を許してきた感じです。
子どもたちのことが大好きなのが肌で感じ取れる方だったので、かなり気安く色々な話を聞かせていただきました。信者について質問したこともあります。
「こんな、長男が多くて仏壇を守っている方が多い田舎ではなかなか信者が増えないでしょう」
園長先生は、笑いながら答えました。
「そうです。まったくそのとおりです。自宅に訪問に行くと仏壇の上にキリストの十字架が置かれているところもあります。そういう場合は両方、お祈りします」
この話を聞いて、さすが柔軟な日本人と思いました。
「家が守ってきた宗教を捨てられないけれど、心情的には正教会の信者になって両方まつっている方も多いですよ」
「高野山のお坊さんで、色々な宗教を学びたいという方がいて、日曜日の礼拝に参加してくれる方がいます」
こうもおっしゃいました。
キリスト教は、英語ではなく日本語で、日本人にわかりやすく語りかけてくれるので、最もわかりやすい教えを説いているように感じます。日本の仏教の場合、お経という教典の意味は、誰かに聞かないと全然わかりません。その点で、キリスト教は最も親しみやすい宗教なのかも知れません。
「世界中には、大変貧しい方々がいます。戦争で多くの命が失われています。戦争がなくなり世界中の人々が幸せになりますように」
いつも娘は園長先生のこういうお祈りを聞き、戦争についてときどき尋ねてきます。
異動の話を聞いたときに、残念という言葉が、幼稚園の門を出ても門に残ったような感じでした。幼稚園にとって園長先生の存在は大きかったと思います。
私とは9歳年の違う牧師さんでした。運動会の時に聖心幼稚園では、園長先生と保護者会長が保護者会のリレーでアンカーをつとめます。幼稚園児用の小さなトラックのカーブはきつくて、こけそうになりながら走ります。昨年の運動会では、最終の直線で抜かれてしまいました。
「負けたなー」と思いましたが、主任の先生は、「同着、引き分けー」と宣言しました。
「ホントは負けたよね」「つめが甘いんよね」
これが家族の評価でした。
幼稚園から車に乗るまでの帰り道、あの時は悔しかったなと思いました。
いい思い出だったなあとあらためて感じました。








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