和歌山県のコロナ対策は秘密主義なのか?

出来事

和歌山で日本共産党の議員会議があった。車で1時間弱。一番乗りで会場に着いた。コロナ対策の質疑応答になると熱が入ってきて、時間を忘れるほどのやりとりになった。和歌山県は、情報を表に出さないという方針でずっと来ている。この方針は間違っていると思っている。県が全て悪いのではない。国の大本が秘密主義、つまり感染症対策は、国と都道府県で行い、市町村は蚊帳の外、感染の押さえ込みは上から行うというのが基本だからだ。それでも、国も含めて徐々に住民の中に施策をおろし始めている。秘密主義で来たやり方を切り開いてきたのは市町村でもある。

コロナ対策を本気で行うためには、地域で感染の広がりを押さえる必要がある。感染は施設や地域で広がるので、ここで感染拡大を抑えることが決定的に重要になる。この点で最も重要な役割を果たすのは、県と市町村だ。地域のことを一番理解している市町村と県が連携してはじめて、地域対策は構築できる。

他府県は、市町村の協力を得ながら対策を講じる方向に向かいはじめているが、和歌山県は相変わらず保健所管内での感染者数の発表であり、PCR検査を受けることのできる医療機関の公表も行っていない。一体どこまで本気で体制を構築して地域における感染の押さえ込みを行おうとしているのか。そこが見えない。

紀州の殿様は、今も住民の上に君臨していて、上から施策を講じている。和歌山県は市町村を信頼せず、情報の開示を極端に嫌がって、市町村との連携を深く図ろうとしていない。躊躇があるのか。不確信があるのか。偉そうなのか。本質は知らない。紀州御三家よりも歴史のある、都であった奈良県の方が市町村との連携が進んでいる。

近畿で当たり前のように行われている市町村単位での感染者数の公表ぐらい、まずはしてはどうだろう。情報開示を行わないで、疑心暗鬼になっている県民に対して差別をしてはいけないという観点から差別対策を強化しようとしているが、まずは、安心できる情報の開示からはじめるべきだろう。


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Posted by 東芝 弘明