高野山への骨上り

出来事

妻方のおばさんが11月に亡くなったので、今日は骨上りに行った。高野山奥の院の駐車場は、車がいっぱいだった。かろうじて駐車することができたので、男子3人で奥の院の一番奥まで歩いて行った。両脇にさまざまなお墓が並んでいる。シロアリの魂を供養しているお墓もあれば、有名な企業のお墓もある。UCCコーヒーの会社のお墓には、石でできた大きなコーヒーカップがあった。あのカップの中には水が溜まっているんだろうかと思い、覗いてみたかった。アデランスの会社のお墓もあった。
「手を合わせたら髪の毛、生えるかも」
そう言って笑った。
浅野内匠頭のお墓もあった。
「徳川のお墓もあるんやろ」
なんてことを言いながら、結構お墓を見ながら歩いていると、楽しくなってきた。水掛地蔵?の場所の仏像の内2体は新しくなっていた。男性なのに美形な仏像もあり、中性的な感じがした。

奥の院の一番奥にある弘法大師御廟における分骨の値段は明朗会計だった。受付のところに金額が明示されている。高いよねえと思える価格だった。天井に灯籠が吊されている。一番大きな灯籠は200万円、次が100万円、一番小さいものが50万円。参道に並んでいる石灯籠は1本500万円だった。企業などの大きな墓は建立するのにいくら必要だったのか。おそらく想像を超えるような費用が必要だったに違いない。

驚くべきシステムだなあと感じ入った。11時半から分骨のための読経が始まった。
若いお坊様から「40分程度かかりますのでよろしくお願いします。長時間なので足は崩してお座りください」という優しい言葉がけがあった。

ぼくは、中学生のときに、夏休みといえば、高野山の従兄弟の家に行って過ごすことが多かった。毎日が退屈だったので、よく奥の院に散歩に行った。その頃は、一人で奥まで歩いても、面白くもなんともなかった。今の方がお店も増え、駐車場も広がって奥の院は近代化している。1984年までは馬車があったので、山内は馬のうんちが所々に落ちていた。風情があったが臭くもあった。奥の院は寒かった。冬の気温だなと思った。降りてきたら笠田の街はまだ暖かかったので、気温の違いを感じた。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

出来事

Posted by 東芝 弘明