後期高齢者医療広域連合の議会が終わった

出来事

議会を設定しているダイワロイネットのホテルに着いたのは、30分前だった。着席して準備していると、ホテルの給仕がコーヒーを入れてくれるところで、メガネがないことに気がついた。時計を見るとまだ20分ほど時間があったので、駐車場まで取りに戻ることにした。エレベーターで1階に降りて、正面玄関の庭を挟んだ立体駐車場の5階に登った。自席に戻ると、給仕がコーヒーをカップに入れてくれた。あと10分ほどで全員協議会が始まるという時刻だった。

全員協議会で議会運営委員会の設置を提案し、リモート会議ができる仕組みもつくることも検討していただきたいという発言をさせてもらった。議長と事務局でこの件は検討することとなった。

11時30分より少し前に終わったので、田端さんと2人で1階の信濃路に早飯に行った。信濃路うどんなのでいつも食べているサービスランチがあった。しかもメニューの中に鍋焼きうどんがあった。750円で鍋焼きうどんが食べられるのは嬉しかった。ものすごく得をした感じだ。

議会は13時に始まった。傍聴の方々が10人ほどいた。今回は請願が一般質問の前ということになったので、請願のやり取りを見にきた方々には、ロングランな議会となった。令和3年度の特別会計の反対討論の通告をしていたが、田端さんがするということで、ぼくは通告はあるが辞退しようとしていた。すると通告があるからしてくださいという形になった。仕方がないので、議案を手に持って演台に立って、即興で原稿なしに反対討論を行うことにした。

したがって、これを原稿に起こせと言われても再現できない。後期高齢者医療広域連合は、18人の派遣職員で事務をしているが、市町村にある保険者なら被保険者の実態をよく理解しているが、広域連合では、被保険者の実態が見えない中で、会計を見ていることになる。しかし、この問題は構造的な問題だという指摘をして、制度を廃止して市町村が保険者になるようにすべきだと訴えて反対した。この討論は、今回の質疑を通じてのぼくなりの到達点だった。

一般質問は、議案と予算案に対する説明資料の作成と、傍聴者への閲覧用の資料配布、一般質問のさいの議員作成の資料を事務局が配布することを提起し、広域連合長に一問一答方式の一般質問についての感想を聞いた。連合長は、どのような形式の一般質問であっても、誠実に答弁したいという回答だった。資料の作成や配布は、前向きに検討されることとなった。

一般質問前に行われた請願に対する質疑、採決は不採択という結果になった。請願の趣旨は、後期高齢者の医療費窓口負担の2割化の方針の撤回を求めるものだった。提案説明は田端議員が行ったが、提案に対する質疑はなかった、しかし反対討論があり、次いでぼくが賛成討論を行なった。どうも僕の賛成討論が、他の議員を刺激したようで、手をあげて反対討論をしようとする議員が現れた。議長は暫時休憩を宣言して、手を挙げた議員に事務局が発言通告用紙を持って行って、受け付けようとした。ここで異論が噴出した。通告は3日前に行うとなっているだろう。認めるべきではない、というものだった。

事務局のとった態度は、間違いではない。そもそも討論は、通告制を採っていない。本来的に討論は自由にできいるのに、広域連合では、討論を行いたい議員は、質疑から討論の間に通告をして発言できるとしていた。今回は、この規定通り動こうとしたが、多くの議員の理解が得られなかった。多くの議員は、質疑と討論は同じルールだと思っていたからだ。

議案と一緒に配布された通告を求める文書については、質疑と一般質問の通告制について書いているだけだったのに、討論についての通告用紙も入っていた。ぼくはヒアリングのときに「どうして討論の通告用紙があるのか」と訊ねた。

標準会議規則を超えるような通告制という縛りを作って、討論まで縛るようなことをしているので、このような混乱が起こるのだ。やはり質疑も通告制を取るなら一問一答で時間制にし、通告のない議員は、通告による質疑が終了したら、再再質問までの質疑を認め(これが標準会議規則のルール。広域連合の会議規則では通告制のことは全く書かれていないので、議員の質疑制限になるような申し入れは無効だと思われる)るようにして、申し合わせが会議規則以上の制限になっていることをあらためるべきだろう。

討論については、通告制を廃止すれば混乱は起こらない。反対討論を聞いて賛成したければ即興でも討論すればいい。自分たちで作った変なルールに縛られて混乱するのは、終わりにしてはどうだろうか。元に戻すときに力になるのは、会議規則だ。会議規則を大事にした議会運営ルールを確立しよう。そのためにも議運が必要だろう。


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出来事

Posted by 東芝 弘明