雨の1日

出来事

4時に起きたときも雨がかなり降っていた。
帽子とナイロン系のヤッケ、防寒ズボンを履いて、足は長靴に突っ込んで自宅を出た。フロントガラスは内側から湿気で曇っていた。デフのスイッチを入れると、ぱあっという感じで曇りが取れた。

早朝配達に出る前に赤旗をビニールに入れて濡れないようにして出発する。この作業に10分ほど時間がかかる。それでも5時に配達は終了した。雨の音はそんなに悪いものではない。

事務所に行く前にオークワによると、新装開店2日目だったのでまだ人が多かった。何年か前に笠田のオークワはプライスカットみたいなお店に替わるという話を聞いていたが、今回のリニューアルの仕方を見るとそういう話は立ち消えたか、噂の域を超えない話だったのかと思う。知っている方に呼び止められて、通路で話込んだ。昨日も同じようなことになったが、今回は年配の方だったので、何度か耳元で大きな声を出すこととなった。

午後、事務仕事を片付けてから電話を入れて聞き取りをさせてもらった。メモをしながら話を聞くと色々な角度から話を聞くことになる。手元のメモには色々なことが書き込まれていく。人の話をさまざまな角度から聞くのは面白い。
聞き取りが終わったので、それを文章に起こした。

その後は、プライムビデオで『ヒューマニエンス』の「出産」の話を見ながら郵送と役場への新聞の帯封を作成した。出産の不思議。奥が深い。人間の体は一つの受精卵が細胞分裂によって形作られるが、受精した卵子が子宮に着床するかどうかは、子宮内膜が受精卵を積極的にキャッチして取り込むかどうかにかかっている。それに子どもの体の中には、母親の細胞が入り込んでいることも分かりつつある。子どもの体内の中に母親の細胞が入り込んでいるという事実は、最近までほとんど分かっていなかった。では、母親の細胞が子どもの体にどのような役割を果たしているのだろうか。これはまだ仮設だがといいながら、母親の細胞を体の中に取り込むことによって、母体にある免疫細胞からの攻撃を受けないようにしているのではないか、という指摘を行っていた。

オキシトシンの話も興味深かった。愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが多く分泌されると幸せな気分になるという。母親も父親も一生懸命育児をしているとオキシトシンが大量に分泌さる。母親と父親のオキシトシン分泌には差がないという話だった。この話は、育児は女性が絶対に必要という母親神話を覆すものだ。番組に出席していた科学者は、愛情を表現するのに「母性と父性と言う言葉ではなく親性(おやせい)という言葉を使うようにしています」と語っていた。科学が人間の思い込みを否定する姿は鮮やかだ。男性も積極的に育児休業を取得すべきということだ。人類は、夫婦で子育てをするようにできているということでもある。

NHKの番組を見ていると賢くなり、民放の番組を見ているとバカになるという思い込みを裏付けてくれるような番組がNHKには存在する。


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出来事

Posted by 東芝 弘明