異様な議会だった。やっぱり。

出来事

和歌山県後期高齢者医療広域連合議会があり、出席した。全員協議会は11時から、議会本会議は1時から行われ、3時30分過ぎだったか、終了した。
質疑と討論の通告はぼく以外誰もしていないので、議会の運営は、新しい議長と副議長の選出、副連合長の選出があっただけで、あとはすべてぼくと広域連合とのやり取りとなった。会計は、令和2年の決算後、給付費準備基金の残高が26億円となった。基金の積み立てが大き苦なった原因は、令和2年度のコロナ禍の中で受診抑制が起こって、医療給付が下がり余剰金が生まれたからだ。

国は、保険料設定のときに余剰金で積み立てていた基金の全額を会計に入れることを求めている。これは保険料で集めたお金を2年ごとに住民に返せという考え方だろう。余剰金が多額になったら、保険料の値下げが起こってくる。会計の特徴はここにもある。来年度保険料の改定が行われるが、令和3年度の会計状況によれば、値下げが検討されることになる。この仕組みをどれだけ広域連合長の橋本平木市長は理解しているのだろうか。答弁はそのことを問い質したくなるようなものになった。

広域連合に出された請願2本についてもぼくが紹介議員だったので、趣旨説明を行った。請願の一つは保険料の値下げを検討してほしいというもの、もう一つは医療費の2割負担化を凍結してほしいので国に意見書を上げてほしいというものだった。保険料の値下げの検討というのは、検討すると言うことなので、反対する理由が立たないと思われる。しかし、趣旨説明について、質疑も討論もなかった。2つの請願に賛成した議員は、ぼくも含めて3人。

この議会は、日本共産党の議員が質疑、討論を行うだけの異様な議会になっている。共産党以外誰も何も言わない議会。住民が見たら異様だ感じがするだろうなあ。議案に対する反対討論があっても、賛成討論はない、請願に対する賛成討論があっても反対討論はないという議会の実態を、傍聴に来た人はどう感じているだろうか。

今回から共産党の議員は1人になり、複数の議員で分担することができなくなったので、全てぼくの肩に掛かる形になった。ちょっとプレッシャーがあったので、終わった後は心地よい開放感があった。

提案していた議会運営委員会の設置は、意見もなしに採決をとろうとした。「意見もないのに採決をとるのはいかがなものか」と疑問を出させていただいた。結局この発言以降「議運は必要ない」という意見と「時間をかけた検討を」と呼びかける提案があったので、議会運営委員会は次の全員協議会の課題となった。

申し合わせ事項については意見聴取を行うことが議長から提示されて承認された。ぼくは、意見をしっかり書いて出すつもりになっている。


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出来事

Posted by 東芝 弘明