議会だよりを、まちづくりを一緒に考える力に

出来事,かつらぎ町議会

議会だよりの編集は、版下による校閲の段階に入った。朝から夕方まで作業を行うと疲れてくる。今日は、紙面のクリニックの結果が返ってきたので、それを読み合わせてから紙面の編集に入った。クリニックで注文がついたのは、一般質問の質問の見出しの中に長いものがあること、質問の中に小見出しを入れた方が読みやすいということだった。あとはかなり好評を得た。編集は集団の力。紙面が読者に伝わるかどうかという点で、自分たちの努力が伝わっているという実感を感じさせてくれる講評だった。
員長によるフレイアウト提案を実施してから紙面が大きく変わってきた。委員による「委員長の思いを形にした方がいい」という提案には正直抵抗があったが、事前に提案された議案の内容を把握して、ラフレイアウトを考えることによって、企画力が高まることを感じた。どういう視点で紙面を構成していくかが明確になれば、記事の切り口が変わってくる。ラフレイアウトの時点での予想は、生き物である議会の結果によって変わらざるを得ないが、変化は組み込むことができることも体得し始めている。

以前、議会だよりには編集者の意図が示しにくいと思っていたが、それは過去の話。争点のある世界をきちんと描くことによって、議会で何が問われたのか、何が課題だったのか、何が問題だったのかを浮き彫りにすることもできるということがわかってきた。それは揉めている姿を見せるというものとはい違うだろう。
議論の経過を概要に反映させることによって、課題を浮き彫りにできることが見えてきた。争点を鮮明にする、課題を明らかにするということを立体的に示すことができるようになれば、議会の議論を面白く伝えることは可能になると思い始めている。住民んと一緒にまちづくりを考え始めることができれば、議会だよりの役割も見えてくる。

問題を多角的に描くのは、手法というものではないだろう。問題が多角的なのは、そこに客観的な課題があるからだ。その課題を浮き彫りにして、議論を正確に伝えることができれば、議会だよりは、さらに新たな次元へと進めるかもしれない。課題という形で編集委員会の視点が入り、議員の質疑がきちんと伝わるようになれば、議会だよりは、未来のことを議論する議会の姿を伝えられるようになるのではないだろうか。

争点のある世界である議会のことをきちんと伝えて、住民と一緒に未来と現在のことを考える議会だより。読み始めたら内容に引き込まれて読んでしまう議会だより。こういうものを目指すのがいいのかもしれない。


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Posted by 東芝 弘明