日本のターニングポイント

雑感,出来事

平和行進が雨の中開催された。着いたのは1分前。日本共産党を代表してあいさつをさせてもらった。日本の被爆者の運動、自治体の核兵器廃絶宣言。平和行進。こういう国民の運動があるにもかかわらず、日本政府は核兵器廃絶という目標さえ、国民と共有しない。国民主権と国家の関係がねじ曲がっていることが多い。これが日本の現実。

核兵器廃絶の運動は、国民の世論によって政府を同じ立場に立たせることも目標にしている。自民党を見ていると核兵器廃絶を掲げる政府になるためには、政権交代が必要だと感じる。

ロシアの戦争を見ていると、国家と国民とは違うのがよく分かる。立場の違いがあるからこそ、国民主権のある国は、憲法によって暴走する可能性のある国家権力の手を縛る必要がある。ロシアも中国も北朝鮮も、国家が国民の手を縛り言論を統制している。国家権力が侵略戦争を遂行するとき、侵略した国の国民は自由ではあり得ない。

日本の場合も国家と国民は違う。国民は主権者として、国家がどういう存在なのかを見極める必要がある。見極めた結果、国民主権を踏みにじる国家だと国民が判断すれば、選挙を通じて政権を交代させる。それだけの力を国民は主権者としてもっている。政権を交代させる権利は、革命権につながる。

最近の自衛隊のポスターに「国家を守る仕事」と書いていた。この表現は、国民を守る仕事ではない場合が生じることを言外に意味している。実際、自衛隊も平和運動を対象に国民に銃を向ける訓練をしていたことが最近暴露された。国家による侵略戦争は、戦争に反対する国民を弾圧する。敵基地攻撃能力を日本がもつということは、ときには先制攻撃を行う国になることを意味する。そういう国になるためには、国家が遂行する戦争に反対する人々を取り締まる法律が必要になる。敵基地攻撃能力をもつ国家は、この政策に賛成した人も含め監視する。これは必然。他国に向けられたナイフは、自国の国民にも向けられる。

ロシアが独裁的な国になったターニングポイントはどこにあったのだろうか。日本のターニングポイントはどこにあるのだろうか。


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Posted by 東芝 弘明