議会のペーパーレス化っていいの?

雑感

ペーパーレスの議会の話を聞いた。タブレットの中に全ての資料が入り、紙の議案や資料がなくなると、資料への書き込みが自由にできないので、議員活動にかなり支障が出るような感じだった。資料に所構わずコメントや質問内容や答弁を書き込んでいる方法をとっているぼくにとって、ペーパーレス化は弊害が多い。いくつもの資料を机の上に広げ、話しながら資料を活用する形と一画面でマルチタスクを実現して話すのと、どちらがいいかは一目瞭然だと思われる。紙媒体の方が、はるかに多面的に、瞬時に、マルチタスクを実現できる。

電子化すると検索機能は役にたつ。しかし、それは質疑には向かない。便利なのは調べ物をしているときだ。質疑の最中に検索機能が瞬時に役立つものではない。話をしながら電卓で計算するとどうしても会話に中断が発生する。資料を瞬時に見たいだけなのに、どうしても無言の間が発生してしまう。当局がこの無言の間を辛抱強く待つのであれば、ペーパーレス化もいいだろう。質疑の最中に議員と当局に言いようのない間ができると、互いのストレスは最高潮に達するのではないだろうか。

タブレットによるペーパーレスが実現したとして、今と同じような形になろうと思えば、かなり試行錯誤が必要になる。もしタブレットでペーパーレス化されると、自分で必要な部分を大量にプリントアウトするしかない。これは紙ベースよりも手間がかかるとともに、個人的な経費と時間的な負担がかかる。

一番のメリットは、議員による当局への監視と追及が減るということだろうか。ペーパーレスが時代の流れだとは思わない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明