提案が実現した

かつらぎ町議会

質問者の2番目として一般質問をさせていただいた。今回は小中学校といくつかの公共施設の女子トイレに生理用品を設置してほしいという質問と、受動喫煙防止を徹底しつつ、総合文化会館と庁舎の敷地内にガラス張りの喫煙場所を設置してほしいという質問だった。小中学校の女子トイレに生理用品を設置する課題は、性教育の一環として生理用品を置いてほしいというものだったが、児童・生徒へのアンケート調査なども丁寧に行なって、対応してほしいというものだった。
生理用品の設置に関わる質問は今回が2回目。全国的な広がりがある中で、積極的な答弁が出てきて実現に向けた努力がなされることとなった。

喫煙場所の設置についても、設置したいという答弁をしていただいた。やはり今回も途中から原稿なしに質問を行うことになった。質問の順番や内容が変化した。どこでどう順番も含めて変わったのか、自分でも分からなくなった。今回は10分ほど持ち時間を残して質問を終わった。こういうように時間的な余裕がある質問はいい。そう思う。

最初から最後まで、一体何を提案するのか主旨を明確にした質問に心掛けている。ぼくの質問では、実現してほしい要求を最初から語っている。何を実現したいのかを語りつつ、問いに答えてもらうので、東芝議員が何を実現しようと求めているのかは鮮明だというのが特徴だ。イレギュラーはない。全ては実現したいこと1点に問題意識が集中している。その上で一問一答に付き合ってもらうという形になる。

テーマの設定の仕方を絞り込む。今回の受動喫煙防止の話でいえば、総合文化会館と庁舎という2か所に絞った質問にし、他の公共施設のことは質問のテーマから外した。実は他の公共施設への喫煙場所についてはかなり課題が多く、問題は多義にわたっている。こちらも含めて質問するとかなり複雑な交通整理が必要になる。なんでこんな設置が許されてるの?ということを問う必要がある。全部を整備すると予算も膨大になる。まずはこの2つというように絞っているので、余計な議論は生まれなかった。
例えば、国民健康保険税の値下げをテーマにする場合、子どもの均等割の軽減を入学前まで求めるとかいうところまで具体的に明らかにしたものを質問のテーマとする。第3こども園の設置という場合、もし財源問題をクリアすることを含んで提案する場合は、「これなら設置できる3つ目のこども園」、こういうものがぼくの質問のテーマになる。

質問のイメージは、一言で実現したい内容が疑問の余地なく分かる質問ということになる。行政の一般について、何を聞いてもいいのが一般質問。ぼくの場合は、キリの先の針でピン留めするようにテーマを絞る。絞ったテーマを実現するために質問を組み立てる。ピン留めできないような質問テーマになると、話は拡散してしまう。
テーマを絞ることが質問を分かりやすくする最大の秘訣。ぼくはそう思っている。

今回は、ぼくと4人の新人議員が一般質問を行った。今年の6月は2日と3日に発生した豪雨災害の中での議会となった。5人の質問者は、冒頭災害のことに触れて発言した。その上に立って行った質問は、5人とも行政の姿勢を前向きに変化させるものだった。「日程をずらせていただければ、一般質問に正面から対応する」という中阪町長の決意が、答弁姿勢に全部表れてい他ことを感じた。質問席に立った議員が手応えを感じることになったと思われるし、大変な状況下でも質問してよかったと思っているのではないかと感じている。行政にとっても議会にとっても今回の一般質問は、意味の深いものになったと思われる。一般質問に対して真摯に向き合ってくれた町長部局と教育委員会に深く感謝したい。


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かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明