彼岸花と新自由主義

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彼岸花。
どうもこの花のことについては、訂正をしなければならない感じだ。
彼岸になると田んぼの畦などに彼岸花が咲き始めたので、こんなに暑いのに彼岸花は咲くんだと思って記事を書いた。
変化量と比較論
彼岸花と日照時間
しかし、事実は違ったようだ。
彼岸花の最盛期は、10月6日現在のような気がする。

写真は、10月5日に折居の集会所で撮ったものだ。写真にあるようにまだつぼみの状態の花もたくさんある。
「彼岸花は、気温にも左右され、今年は開花時期が彼岸からずれて随分遅れてしまった」
こちらの方が真実に近い、らしい。
今日は、和歌山市で学習会があったので宮井さんと阪本さんを乗せて和歌山に向かった。自治体問題研究所の自治体学校で二宮厚美氏(神戸大学教授)の講演があった。
講演は、参議院選挙で構造改革が国民の審判を受けたことによって、起こった政治的変化が非常に大きいという話を、具体的な事例を紹介しながら話が進んでいった。
少しだけ紹介してみよう。
国民との矛盾が激化してきたなかで、民主党は、安倍内閣に対して、構造改革に反対するという姿勢を取らなければ選挙に勝てないという状況になった。「生活が、第一」というスローガンが、それを端的に表していた。
もともと、小沢さん自身は、自民党が自覚して構造改革路線をとっていなかった時期には、構造改革推進を求めていた。1993年に刊行された「日本改造計画」は、まさに新自由主義の考え方に立脚して「構造改革」を唱えている。だからこそ、小泉さんが「構造改革」を掲げたときには、自民党に「構造改革」ができるはずがない、改革をおこなうためには、小泉さんは自民党を飛び出して民主党と一緒に改革をおこなわなければならない、と主張していた。前原さんが民主党の党首を務めていたとき、民主党は、「民主党こそ構造改革を徹底的に実行できる」と言っていた。
しかし、歴史は皮肉だ。
小泉構造改革の矛盾が、安倍政権下で吹き出してくると、小沢さんは、「格差是正」を掲げ、「生活が、第一」を掲げるに至った。
選挙に勝つために、何を掲げるべきか。
この選択によって、民主党が大躍進し、自民党が歴史的な大敗を喫することになった。
構造改革の矛盾を追及し、国民の前に暴露していった立役者は、日本共産党だった。
このことは書いておくべきだと思う。
格差が拡大していることを国会で最初に暴露したのは、日本共産党だったし、ワーキング・プアを告発しネットカフェ難民を取り上げたのも日本共産党だった。
政治とカネの批判の背景にも、大増税による国民の怒りがある。
「これだけ国民が苦しめられているのに、政治家は政治とカネでむちゃくちゃしとる」
政治とカネの問題を徹底的に追及したのも日本共産党だった。
そもそも、小泉さんが「構造改革」を掲げたときに、「痛みの先に未来はない」こう言ってこの改革を真正面から批判したのは、日本共産党だけだった。
歴史は、民衆の力によって動く。これが参議院選挙の最大の教訓だろう。
今日の二宮氏の講演は、このことを具体的な事実をもって深く確信させてくれるものだった。
そこで今日の結論。
新自由主義を止めさせなければ、国民の幸福はない。国民所得の向上による経済の本格的な活性化。国民の所得の向上が実現すれば、大企業の税金を元に戻すために増税しても、大企業は利益を増大させることができる。
現在のジレンマの解決は、国民の所得向上、地域経済の活性化、農業の振興と再建、社会保障の再建の先にある。
勇気をもってこう言おう。
「さらば、新自由主義。さらば自由民主党」


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Posted by 東芝 弘明