金八先生はじまる

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9時20分頃、会議から帰ってくると、妻と娘が金八先生を見ていた。
小山内美江子さんが、病気で脚本を書けなくなったので、前回から脚本を書く人が変わったが、金八先生の暖かさは健在だ。
東京の桜中学校が舞台だから、学校自由選択制で揺れる中学校の姿が描かれている。クレームを学校に着ける親は、モンスターペアレンツと呼ばれるが、そういう親もドラマでは描かれている。
競争こそすべてという新自由主義的な学校改革は、親と子どもを巻き込んだ結果、子どもにとてつもなく大きな歪みを押しつけていく。
なんなんだろう、この国は。
人間は、お互いに支え合い、分かち合い、交流しあって、気持ちを通い合わせ、幸せになっていく存在だと思うのだが、現在の風潮は、徹底的に個人をばらばらに管理して、評価し自己責任を執拗に押しつけていく。
この非人間的な人間関係のあり方を止めないと、人間の中に蓄積していくストレスは軽減できない。
最近、尾木直樹さんの本を読んでいて、ハッとさせられたことがあった。
尾木さんは、〔日本の学校は、人格の完成をめざしてきたので、人間を育てる場として学校は存在してきた。〕という意味の文章を書いていた。
金八先生は、校長先生の方針に反論しながら、学校は、子どもたちに生きる力をもった人間を育てる場なんだということを主張していた。尾木さんがいう学校は、金八先生の中にちゃんと存在している。自分の頭で考えて、生きていく力をつける。これが本当の学力だという考え方が金八先生の中には骨太い哲学として生きている。
いつも金八先生は、さまざまなことに気づかせてくれる。親子でこのドラマを見て話し合うだけでもいい学習になる。
「人は何のために生きるのか」
今回の金八先生には、この大きなテーマが流れているのかも知れない。


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Posted by 東芝 弘明