学級の分割を求める署名、提出

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今日は、PTA会長と校長先生、およびぼくとで「笠田小学校の学級の分割に関する請願」署名を議長宛に提出した。2つの幼稚園と保育所、小学校のPTAが集めた署名は、2477人となった。
わずか2週間ほどで、よく集まったと思う。
保護者の方々の熱意が、あらわれた署名になったということを強く感じる。
この努力を実らせるために、議員が果たすべき役割は重い。
小学校の1年生は現在40人で1学級。請願は、かつらぎ町独自で教員を雇い、35人学級を実現し、学級を分割していただきたいというものだった。
かつらぎ町で35人学級を実現するために必要な教員は、1人。1人雇用していただければ、かつらぎ町独自の35人学級は実現する。
36人以上の学級を抱えている学校は、11校のうち笠田小学校だけという特殊な事情にある。
35人学級という考え方は、和歌山県の教育委員会の中にもすでに生まれており、中学校は、文字どおり35人学級を実現している。
和歌山県の小学校の学級編制は、かなり変則的なものになっている。
1クラスの場合は、40人学級(国基準)
2クラスの場合は、38人学級
3クラスの場合は、35人学級
6年生だけは、1クラスでも38人学級
これが和歌山県の学級編制の方針である。少人数学級への取り組みが、かなり変則的な形で進められているが、いずれにしても、県の教育委員会の中に35人の学級編制という考え方が、小学校にも中学校にもあるというところが、注目に値する。
中学校において無条件で35人学級を実現していることを考えると、小学校でも35人学級を無条件で作る流れを強める運動をすれば、35人学級を実現できる可能性がある。
40人から少人数学級へ。これは、根強い要求であり、世界的な流れでもある。
ゆきとどいた教育への条件整備という点で、日本はかなり立ち遅れている。
しかし、基準というのは、いつも悩ましい問題を抱え込む。
基準のまわりには、どうしても矛盾が存在する。
35人学級という基準は、36人以上の生徒が1学年に存在しないと学級分割できない。36人で分割できるが、35人だと分割できないという問題を抱えてしまう。
この悩ましい問題を、今回も抱えている。
福祉の基準でも同じような問題が横たわる。議員活動の中でも、たえずこの基準とそのまわりの矛盾とに悩まされている。
わずか数千円の所得の差で保育料が変わったり、認定外になったり、1人多いか少ないかで扱いが変わるというのが、基準がもつ矛盾だ。しかし、どこかに基準を設けないと公平な施策は実現しない。担当者の主観的な判断やさじ加減が生まれてしまう。
一歩一歩改善しながら制度の充実を求めていく。かつらぎ町が独自施策を採用することによって、和歌山県に少人数学級の流れを生み出せれば、いいのになあと思っている。
地方自治体。文字どおり自らの考えと判断で自治を治めていく。ここに地方自治体の神髄がある。自主的な施策を目的意識的に講じることによって、自治体が自覚的に変わっていく。17年間議員をおこなってきて、独自の施策実現への努力が、地方自治体のあり方を変えてきたことに強い確信がある。
学校教育の分野でも、かつらぎ町独自に35人学級を実現することによって、豊かな教育をめざす第1歩になることを願っている。
1人、教員を講師として雇用することは、財政的には小さな負担ですむが、そのことによって、実現することは非常に大きい。
35人学級の実現は、かつらぎ町における財政的な決断としては、小さな一歩だが、和歌山県下とかつらぎ町の教育の中に生まれるものとしては、大きな一歩だ。


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Posted by 東芝 弘明