「野半の里」が経営破綻した。

出来事

「野半の里が経営破綻したってほんと?」
電話に出るとこんな話が飛び出してきた。
「ホームページがもう閲覧できなくなっている」
未確認情報だったので、Macを立ち上げた。いうとおりホームページは閉鎖されていた。役場の職員に電話をかけたが繋がらない。
事務所からの帰り、野半の里に寄ってみることにした。とおりの提灯には電気がつき、外灯によるライトアップも行われている。
正門前に車を停めて玄関を見た。
門が閉ざされており、白い張り紙らしきものが遠目に見えた。

門の前まで歩いて行った。
張り紙を確認する。破産手続に入る趣旨が書かれており、社長の名前があり、その下には破産管財人が決定されるまでの期間、代理人になる弁護士コメントが書かれていた。日付は8月26日だった。
経営破綻した結果、多くの人が債権者になるので、その影響は大きい。
野半の里は、一般の人から出資をつのって第6源泉なる温泉を掘っている最中だった。出資を求め、入浴サービスを行うという形だった。このようにして集めた資金はどれだけあったのだろうか。思った以上に債権者が多いのではないだろうか。
この事業の象徴である第6源泉掘削中の看板は、まだライトアップされていた。

かつらぎ町は、野半の里に対し指定管理を行って、グリーンパークの管理運営をまかせていた。しかし、事業計画どおり事業が進められず、オープンすべき時期がきても、グリーンパークはオープンされなかった。その中でふるさと雇用のための人件費だけが消化されていた。
1年目の人件費は、事業計画の策定と若干地元の花園地域への働きかけを行って使用された。
2年目は、グリーンパークの事業にこの人件費はほとんど使われなかったが、事業の目的の範囲だという解釈がおこなわれ、補助金が交付されていた。

指定管理を行うのであれば、指定管理する業者の経営状況について、かつらぎ町は責任を持って見極める必要がある。再三の指導にもかかわらず、グリーンパークをオープンできなかった野半の里の経営をどう評価していたのか、かつらぎ町は問われるのではないだろうか。


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出来事

Posted by 東芝 弘明