ネスカフェバリスタ、悲しい現実
ドンキホーテが打田にオープンした。育成会の行事のために景品を買いに行くとネスカフェバリスタが7980円という価格で販売されていたのに目がとまった。景品を物色しながら、ネスカフェバリスタのことが気になっていた。
問題は、このバリスタがレジの近くにあったことだった。結局、自宅用にこの機械を買うことにした。
なぜ、ネスカフェバリスタに心が惹かれたのか。
答えは簡単だった。
カフェラテやカプチーノが好きだからだ。自宅に買ってあるコーヒー豆を使えばいいやと思ったのか購入する動機になった。
赤い機械にした。かっこいい。娘に見せると「ペンギンみたい」と言った。わが家にかわいいペンギンがやって来た。
しかし、パッケージを開けて説明書を読んで愕然とした。ネスカフェバリスタは、ネスレのインスタントコーヒーを使ってエスプレッソコーヒーやカプチーノを作る機械だった。興味が急速に失われた。
インスタント?
どうしてこんな機械をネスレは作ったのか。何の意味があるんだろう。どうしてコーヒー豆で作ることを考えなかったのか。
こういうことが頭をよぎった。
それから2日間、この機械でコーヒーを入れる気にはなれなかった。でもせっかく買ったのだからと気を取り直して、エバ・グリーンでバリスタ用のインスタントコーヒーを買うことにした。
しかし、問題はこれで終わらなかった。いや問題はここから始まった。
「使い始めの時期は、樹脂製部品由来の『におい』を感じられる場合があります。使い始めのすすぎを行っても、『におい』が軽減されない場合は、すすぎを繰り返し行ってください」
取扱説明書には、きまじめにこう書かれている。それで根気よく15回ぐらいすすぎを行った。でもまだ樹脂の匂いが消えない。
「『におい』が軽減されない場合は、すすぎを繰り返し行ってください」という説明書きは、100回でも200回でも匂いが消えるまですすぎを行えということなんだろうか。給水タンクは0.8リットルだからタンク100回分のすすぎを行うと80リットルも水を使うことになる。
一体、この匂いはどこから来るのか。確かめていくとまず水を入れる容器から樹脂臭い匂いがすることが分かった。すすぎをせよというけれど、最初の給水タンクが匂うんだからすすぎをする意味がないのではないだろうか。樹脂の匂いがするということは、樹脂成分がお湯の中に溶け出していることを意味している。
6セットぐらい水を入れ替えてすすぎを行っているが、結局まだ1杯もコーヒーを作っていない。
ネスレってどうしてこんな製品を作っているんだろう。樹脂の匂いを排除するための技術ぐらい簡単に実現できるだろうに。
匂いが気になる人は、他にもいるようだ。形のいい機械は使われないままゴミ箱行きなのか。
ネスレに電話して、引き取ってもらうことを本気で考えようか。
こんな製品を買って「自業自得だ」という家人。
ほんもののエスプレッソマシーンをAmazonで検索すると高い機械は10万円も20万円もしていることが分かった。安い機械なら1万円ぐらいである。あーあ、もっと調べて買えば良かった。
悲しい。
【追記】
批判的なことだけ書いたので、追記しておきます。
FacebookにKさんがT-Falの例を出して書き込んでくれたので、思い直して、今朝、樹脂臭いのをがまんして香味焙煎のコーヒー粉をセットし、Blackコーヒーとカプチーノを作ってみた。コーヒーの匂いが強いので樹脂臭さが感じられなくなったので、「まあいいか」という感じだ。
味は、インスタントの域を超えていると感じた。圧をかけてクリーミーな泡を発生させるだけでインスタントコーヒーが美味しくなるので、「このバリスタでもいいか」というのが感想だ。
気になるのは、樹脂臭さが根本的になくなっていないことだ。コーヒーによって感じられなくなっただけで、成分が湯の中に溶け出しているのは変わらない。ネットの評価を紹介すると、嗅覚の鋭い人がコーヒーを作ってもまだ樹脂の匂いがすると書いていた。そういう人にはがまんできないだろう。
しばらく様子を見ながら使ってみようと思っている。
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