読書の秋

本の紹介

「作家では誰が好きですか」
「その作家の何か作品を紹介してください」
まわりの人々に、こういう質問をしている。
黒岩重吾の作品を読もうと思っている。小説はまだ決めていない。
海堂尊が面白いようだ。この人の本は、医療をテーマにした作品群がいいらしい。
三島由紀夫の「金閣寺」を読んでみようとも思っている。

その前に「孤宿の人」(宮部みゆき)を読み切りたい。山田ズーニーさんの本も読んでおきたい。
そういえば、筒井康隆の「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」を読む約束をしていたのを思い出した。この火田七瀬を主人公とした3部作は、非常の面白い作品だと教えてくれた人がいた。
早く読まないと読書の秋が終わってしまう。

「学問ノススメ」で柳田邦男さんのお話を聞いていると、最後のところで、蒲田健さんが訊ねた。
「人間の本質とは何ですか」
「作家である私にとって、人間とは、物語を生きている存在だということです」
きっぱりとした口調だった。

いい言葉だと思った。
人は物語を生きる。
心にしみてきた。その人がなぜこの時にこういう態度を取ったのか。
それは、物語を生きていることを踏まえないと理解できない。
どんなに昔のことでも、その人の中では、大事な現実でもある。
この話を聞いて、そう思った。
たった一つしかない物語に、ぼくは様々な形で関わっている。その人の横に立って、大事な物語に関わって生きていたい。物語の主人公の力になれることがあれば、力になりたい。

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Posted by 東芝 弘明