手作りハンバーグ

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午前中配達をして、娘と食事。それから和歌山市であった会議に出席するために車を走らせた。
夕方、帰る途中で岩出のメッサオークワに立ち寄ってハンバーグの材料を買い込んだ。入ったことのないスーパーに行くと、どこにどの食材が置かれているのかよく分からないので、うろうろしてしまった。
高級食材もそろえられてあるスーパーというだけあって、見たことのない商品が並べられている。普通の商品もあるので、すべてのものが高級という訳ではない。
お目当てはジャムだった。
わが家は、いつもサンクゼールのオールフルーツというジャムのシリーズを買って食べてきた。たとえば、ブルーベリーのオールフルーツシリーズには、こんな説明が添えられている。

砂糖の代わりに葡萄果汁で甘さを調え、レモンの天然ペクチンを使った、原料がすべて果物のジャム。甘さを控えさっぱりとした味わいに仕上げました。 糖度はおよそ38度。

砂糖を使わないジャムというのはめずらしい。メッサオークワにもいくつか、値段の高いジャムが置かれてあったが、製品表示を見ると砂糖が使われていた。
仕方がないので、はりこむのをやめて外に出ようとした。するとレジコーナーにセルフサービスのレジがあった。子ども達が自分で商品のバーコードをかざして、精算しているところだった。
こういうコーナーを見るのは初めてだった。
ジュースも冷たいものが販売されていた。コンビニみたいな商法だ。Blackコーヒーを一缶買って外に出た。夕方なのに日差しはきつい。
自宅に帰ると娘がアニメを見ていた。妻は職員旅行中なので今日は娘と2人きり。今日は、父と子のきずなを深める日。
しばらくしてハンバーグを作り始める。作戦敢行。
今回はレシピなし。記憶で作る。分量がよく分からない。タマネギ一玉をフライパンで炒め、コショウとガラムマサラを入れてみた。これでおいしくなるのかどうか、まったく自信がない。適当に作っているということだ。
挽肉は牛と豚の合い挽き肉、パンは贅沢をして食パンを使った。今回はもったいないのでパンの耳も細かくきざんで入れた。こねる前に卵を一つ割り込んだ。白身もそのまま、牛乳も少し加えた。ハンバーグの生地がやわらかくなりすぎた。火が通りやすいように今日は平べったく作ってみた。
火加減は最初強くした。これが失敗のもとだった。
案の定、焦げてしまった。
「お父さん、焦げたとこ硬い、おいしくない」
夕食の時間になってからの、娘のブーイングはきつかった。
片付けるときに、
「おいしかったハンバーグのお皿を片付けるか」
というと、娘は念を押した。
「おいしくなかった」
語気が強い。言葉に鋭い剣が入っている。
「いいやんか、おいしかったっていう記憶にしといたら、幸せやんか」
間髪を入れず反論したが、この言い分はむなしく宙に浮いてしまった。
これが、今日1日の顛末だった。
和歌山の会議で、日本共産党が国会の情勢を切りひらいてきたことを語り合ってきたのに、わが家の娘と2人の夕食は、お父さんの手作りの良さを演出できなかった。わが家の情勢を切りひらくのは難しい。
たしかに、焦げたところは苦かった。


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Posted by 東芝 弘明