松田商店でリサイクル見学
大阪市大の大学院に社会人で入学した友人のO君の誘いで和歌山市内にある松田商店のリサイクル施設を視察した。朝から雪が降っていた。
笠田地域よりも和歌山市内の方が気温が高い。和歌山市内にはいると雨になっていた。冷たい雨だった。
松田商店は、和歌山市内などの自治体から委託を受けた不燃物や資源ごみを処理している施設だ。もちろん事業所から出る不燃物も受け取っている。
この会社は、ペットボトルの資源化にも力を入れており、自社でペットボトルの分別(フィルム、キャップを除去し本体を取り出す)、洗浄、フレーク化、資源としての販売と再商品化などもおこなっている。
松田商店のホームページ
和歌山市は、資源ごみと不燃物をこの松田商店に処理委託しているようだ。したがって和歌山市にはかつらぎ町のような中間処理場がないらしい。
ビンはパッカー車で運ばれてくる。あの車の中でビンはかなり割れるようだ。アルミ缶とスチール缶は同じパッカー車で運ばれてくる。アルミ缶とスチール缶は、磁石で分別している。
分けきれなかった資源ごみは、3階にあるベルトコンベアに運ばれてて選別され、2階、1階にある種類ごとの分別コンテナに分けられていく。ここでビンの色選別もおこなわれる。しかし、割れたビンを手選別するのは怪我の危険があるので、選別されず埋め立てごみに回される。
ぼくは、このシステムの労力の大きさに内心驚いた。かつらぎ町のように、住民が手選別でごみを分け、洗浄して排出し、収集用のコンテナに入れ、それをコンテナで中間処理場に運び入れる方式だとアルミ缶とスチール缶の分別は最小限になるし、パッカー車の「かき混ぜ」よる他の不純物との混入も避けられる。
コンテナ方式なので、ビンがほとんど割れずに中間処理場に運び込まれるのもいい。
和歌山市は、住民によるビンの色選別も缶の選別もおこなわれていない。これでは、住民の協力によるリサイクル運動は組織できない。
基本的な分別をしない方式を採用すると、ビンとカンが混じる可能性も高くなる。ペットボトルの別回収もおこなわれているが、どうも缶やビンの中にもペットボトルが混じっているような感じだった。
和歌山市内の人口38万人。事業所から排出されてくる缶やビンなども加えると市内から集まってくる資源ごみの量は半端じゃない。大きな磁石のついたユンボ型の機械でスチールを取り出していたけれど、これも完全には分別しきれないので、3階のベルトコンベアによる手選別が重要になるようだ。
機械化せずに手選別をおこなっていたのは正解だと思う。機械化によって分別するというのはなかなか難しいし、完全には分けきれなくなる。
「混ぜればごみ、分ければ資源」
松田商店の苦闘もこの言葉を実現するための努力だった。
和歌山市のような大きな自治体で、分別リサイクルのシステムを住民といっしょに構築する道は険しい。しかし、現在の和歌山市は、分別リサイクルのシステム確立という必要性をそんなに感じていないという到達点にあるのかも知れない。道が険しいということよりも、改善すべきだという認識にないことの方が問題だという気がする。
松田商店には、年間5000人の子どもたちが見学に訪れている。リサイクル工場“テーマパーク化”がおこなわれており、子ども向けの絵本も作成していて、親しみやすい施設になっている。テーマパーク化に力を入れている点については、驚かされたし脱帽した。地方自治体がおこなわなければならない教育的な取り組みを子どもたちが楽しく学べるようにしている点は、素晴らしいことだと思った。
子ども向けの絵本を大学の学生の力をかりて作成し、ペットボトルの再生商品のデザインも学生の力をかりて実現していた。
クルリンちゃん、マゼゴミラなど面白いキャラクターが子どもの興味をかき立てるようにできている。
かつらぎ町の子どもたちにも見学してもらいたいなと思った。
この中から
クルリンちゃんと
マゼゴミラが出てくる
フレーク状に細かくなったペットボトル








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