読者ニュースの作成

出来事

昨年、一度も読者ニュースを発行しなかかった。ブログやFacebookをしていればいいということではない。紙媒体のニュースが出ないことによって、町民に町行政のことが伝わらなくなり始めている。
次第にこのことが懸念されるようになった。

今日、読者ニュースを作り始めた。主題は、解散した土地開発公社。ぼくたち2人の議員団ができて、最初に直面したかつらぎ町の大問題が、土地開発公社による用地の取得だった。
かつらぎ町は、溝端町長以後も、バブルの時代に起こった土地開発公社の事業の破綻を公式には認めてこなかった。夕張市の破綻によって、国が法律を変更することによって、地方自治体の会計基準が変わった。
それ以降、町は、町民に債務の状況は説明してきたが、なぜこのような破綻が起こったのかという積極的な解明はなされなかった。
それは、「前任者の過ちを追及しない」。そうすることによって「誰も責任を取らない」、「責任を押しつけられるのは町民」というものだった。なぜ事業の破綻を明らかにしないのか、ということを事務者に問うと、「随分時間が経っているので事実関係がよく分からない、記録もない」という返事が返ってきたことがある。
確かに事実関係を明らかにするためには、かなり骨が折れるだろう。しかし、理事会の議事録、議会の議事録、議会の委員会における要点メモ、土地開発公社関係の事務資料など膨大な資料はある。それを丹念に追いかけていけば、事実関係は浮き彫りになって来る。事実関係がよく分からないということはない。
ただし、資料から事実を読み解くのには、努力が必要になる。破綻に直面しても、破綻を認めず、綺麗な言葉でお茶を濁し、言いつくろってきたのが公式の文書だろう。このような綺麗な文章しか作成できないのが行政だとすれば、それは、自分たちの歴史さえ直視できない人間集団ということになる。
こんなことを繰り返していたら、その人間集団は、時間が経過すると同じような過ちを繰り返すことになる。
この問題でも「過去に目を閉ざすものは未来に対して盲目になる」ということを言わざるを得ない。

議会で質問をすると「土地神話があったので誰も地価が下落するということを想定していなかった。その見通しの甘さが今の事態を招いた」という答弁ばかりだった。
そのたびに、ぼくは、「日本共産党だけが、土地を購入していた最中からずさんな購入の仕方を批判し、事業の破綻を指摘してきた。しかし、町当局はそのことを認めてこなかった」ということを指摘した。

今回の2回にわたる連載は、日本共産党としての土地開発公社に対する総括になる。


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出来事

Posted by 東芝 弘明