卒業式と議員全員協議会

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笠田中学校の卒業式に参列し、卒業生の姿を眺めていた。
ぼくの目の前には、同級生の息子が座っていた。彼も卒業生の一人で最後に色々な歌を歌う中で涙を流していた。
15歳の青春は、どんな感じに輝いているだろうか。高校生になるという頃を振り返ると、卒業式の時にはまだ進路が決まっていない不安があった。
ぼくたちの時代は、ほとんどの卒業生が笠田高校に進学した。卒業式の2日後に入試がまっていた。
高校入試の発表の日は、同級生といっしょに合格発表を見に行った。
高校生になるということは、大人に近づくということだった。
仰げば尊しを聞くと先生への思いがよみがえってくる。友だちと先生と生活した校舎。ぼくたちは、母校であった笠田中学校の中にある寄宿舎に住んでいたので、中学校は自分たちの庭だった。入学した初日、校舎を染める赤い夕日を見ながら、夕暮れの寂しさを感じて、家が恋しくなったこともあった。
卒業するときには、寄宿舎を離れていくことに対する寂しさがあった。
そういう気持ちも同じ校舎に足を運ぶと蘇ってくる。
卒業式は、自分たちの思い出と今の中学生の姿が重なっていく時間でもある。
「ご卒業おめでとう」
普通にかわす言葉さえなんだか澄んだものに聞こえる。
昼からは議員全員協議会。思い出がよみがえってくるような時間から現実に引き戻されて、説明があったのは、介護保険の改正と国民健康保険税の値上げ、職員の不祥事の事件報告、妙寺中学校の設計の遅れによる臨時議会の開催の報告などだった。
生々しい現実の話をたっぷりしたので、午前中の卒業式が遠い昔のように感じた。
今日ぐらいは、思い出の中に住んでいたかった。


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Posted by 東芝 弘明