都構想反対の一点を貫いた選挙だったのかどうか。

雑感

大阪のダブル選挙は、完全敗北というような状態だった。
維新の会とのたたかいは、今後の4年間ということになった。新しい大阪市長には橋下徹さんのようなインパクトもカリスマ性もないだろう。こういう状態のもとで維新政治がコントロールできるかどうか。これは現在未知数。ウソをつき続けた橋下さんという人物の政治を見抜く人が増えているのも事実だろう。演説を間近で聞いて、拍手の少なさにそのことを実感した。
選挙の敗因は、自民党に深めていただくしかないというのは明らかだろう。今回は、日本共産党としては、勝手に応援したのであって、選挙の全局面に深く関わったわけではないからだ。

日本共産党が深めなければならないのは、自らのたたかい方だろう。
問われていたのは、一点共闘に関することではないだろうか。
一点共闘の一点は、反維新なのか大阪都構想反対なのか。ぼくは自民党との一致点は大阪都構想反対だったのではないかと思っている。都構想そのものが争点となった住民投票の時のたたかいは、まさに都構想反対という一点での共闘だった。この闘いは大きな広がりを見せて、文字通り都構想に反対する政党の共同が緩やかであったが生まれたと感じていた。
そこから半年経って、この一点共闘が「反維新」という広がりをもった一点共闘に発展していたのかどうか。そこまで一点共闘は広がっていなかったのではないか。というのがぼくの感想の中心点だ。
反維新で一致していたのであれば、政策が反維新に対抗する政策だということになって、政策的な合意に基づいてたたかいが組織されることになる。しかし、そのような合意形成はなされていない。都構想反対というたたかいは、より根本的なまち(自治体)のあり方を問うたたかいだったので、このたたかいを通じて、暮らしを守るという点で共通理解が広がってきた。それが政策に現れていたが、日本共産党が貫いてきた政策と今回の候補者の方々が掲げた政策に共通点が広がっていたとはいえ、そのことに対して共通の合意が形成されていたわけではない。
したがって、日本共産党の目から見て当然、一致できない政策も散見した。合意が形成されていないのだから、一致しない政策があって当然だが、言いたいのは、反維新で合意があれば、反維新にかわる政策の一致が生まれて、それで選挙がたたかわれるということになる。
しかし、実際の選挙はそういうものにはなっていない。
6か月前の都構想反対の一点での共闘。これが自民党籍を持っている候補者2人を応援する唯一最大の理由だったのではないだろうか。

都構想反対の一点での一点共闘だということであれば、論じなければならない問題がある。
大阪都構想の一点で反維新をかかげて戦った今回のダブル選挙は、一点共闘の唯一の合意点であった都構想反対をどれだけ具体的に集中して貫いたのか、という点でたたかい方が問われるような選挙になったように感じる。
暮らしや福祉、経済の活性化という問題に選挙の大きな争点があったのは、当然のことであったが、日本共産党は、都構想反対の一点で柳本さんと栗原さんを応援したはずなのに、反維新政治と全面的に対決するという形の選挙になったような感じがする。そうではなかったはずだ。
どうも都構想反対が全面に躍り出るような選挙にならなかった。

しかし、橋下さんの方は、「おおさか維新の会」を新たに立ち上げ、その旗頭に都構想をもう一度掲げるという動きをした。結局維新の会につなぎとめる大義名分は都構想しかないという状態だった。このゾンビのように復活しようとする都構想の息の根を止めるために一点共闘に踏み切ったのが日本共産党だったはずだ。それが、野合批判のなかでくさびを打ち込まれる批判になった。このくさびへの切り返しは、都構想反対だったはずだ。しかし、切り返しは都構想反対ではなかったのではないか。
以上がぼくの感想。ただしあくまでも個人的な感想にしか過ぎない。日本共産党の見解でないことはいうまでもない。
総括は、日本共産党のたたかいの全局面を見ていた共産党の組織が行わなければならない。
ぜひ、一点共闘とは何かを深めるような総括を聞きたい、ということだ。どういう総括がなされるのか。注目したい。

閑話休題。次はExcel2016の話。
Excelの関数の紹介本がセブンイレブンに置かれていたので購入し、いくつかの関数を試してみた。便利な関数が色々あるのが分かってきて、面白いのだが、関数を試すついでにExcel2016をさらにさわってみた。新しいこのバージョンのExcelは、車を動かすたびにそこら中にぶつかって車がぼこぼこになるような超へたくそな運転と同じ。何度も強制終了する。自動でMicrosoftにエラーが送りつけられるように設定して、5,6回エラーを送りつけてみた。
どうしてこんなことをしたのか。
ネットの情報によるとExcelが強制終了してしまう現象は、試用版の段階から頻繁に発生していたようだが、今に至るまでMicrosoftの方からは何のアナウンスもなく、この現象に関わるアップデートもないという状態らしい。頻繁にエラー状態を送りつけないと認識してもらえないのだろうか、という思いもあって、こういうことを試みた。

一度、時間を見てMicrosoftに電話を入れるようにしようと思っている。
そうそう、bootcampに入れているWindows7に対し、Microsoftの方から10にアップグレードできる通知がようやく返ってきた。待つこと3か月。ものすごく時間がかかった。ただし、インストールする容量が全くない。データを一時避難させてパーテーションを切り直し、容量を増やしてWindows10を入れてみようかなと思いはじめている。


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雑感

Posted by 東芝 弘明