水路の視察
雨の中、町道2号線沿いの水路の視察と広浦の北にある藤ヶ谷池の視察を行った。町道2号線は、東広浦に上っていく道のことだ。かつらぎ町の歴史が始まって、町道路線をネーミングし直したのか、それとも旧町の時代からあった名前を踏襲しながら調整を図ったのか、その辺の歴史はよく知らないので、なぜ広浦に登る道が町道2号線なのか、その辺の所はよく分からない。
名前は古いのに道は、そんなに整備されていなくて、道路の側溝も広域農道から道が大きくカーブする広浦への上り口の所までしかない。この側溝は、昔の狭いままで、所々側壁が崩れたり、底がえぐられたりしている。
同級生と2人、激しく降る雨の中、傘をさして長靴を履いて側溝の始めから最後まで見て回った。その後、藤ヶ谷池まで登った。この藤ヶ谷池は、もともとは水田用の用水池だったが、現在はもう農業用水池としては使われていない。池からの水路も埋まってしまって用をなしていなかった。池の樋が昔のままで老朽化して、いつか池の水が漏れ始めるか、決壊するかという心配がある。この池は、紀の川用水の水を注ぎ込んで用水として使うようにもなっているが、もうかなりの長い間、紀の川用水を池に入れたことはないという。
かつらぎ町には、こういう用水池はたくさん存在する。その多くが水田用だったのでその役割を終えているところが多い。管理問題が浮上しているが、従来の農業関係者による管理が困難になっている。農家の減少と水利用の必要がなくなった中で、管理だけが求められているような状況になり、池の決壊も含め災害対策上の心配が増大している。
午後は、地区委員会で大きな会議に向けての事務仕事を行ったが、事務所の輪転機が故障したので印刷を中断せざるを得なかった。
夜7時30分から議会の議員控え室で農業の担い手協議会と懇談会が開かれた。簡単な自己紹介の後、2つのグループに分かれて懇談を行った。7時45分ぐらいから9時まで懇談が行われ、1回目ということもあって、若手の農業の担い手の方々が、何を生産しているのかを中心に話を伺いながら意見交換をすることとなった。
かつらぎ町は、京奈和自動車道と480号の鍋谷峠トンネルの開通によって、交通のハブのような役割を果たす町に変わりつつある。これが産業についてもインパクトを与えつつあることが、話の中から浮き彫りになった。
かつらぎ町は、トンネル開通によって大阪がより一層近くなったが、大阪から見ると、感覚的にはまだまだ和歌山県は「遠い」という状況にあるという話が出された。
「コストコは、人口50万人以上のエリアにしか進出しない。和泉市にコストコがあるということは、そういう人口があるということ、つまり山一つ隔てて大阪側には非常に大きなマーケットがあるので、かつらぎ町は、農産物をどれだけ作っても、全部販売できるという条件にある」
どうやって、大阪側に販路を広げるのかという話が魅力あるものとして語られた。
熱く語る若手の担い手の方々との話は、面白かった。彼らが求めているものを形にしていけば、新しい展望が開ける可能性がある。
用水路・・・。私の地元の用水路も狭いです・・・。でも、今の方がまだましだそうで、私が生まれた頃にはまだ何の整備もされていなかったそうです。もうウン十年も前の話ですが・・・。基盤整備されていても大きな台風一個来たらオーバーフローで自宅にまで水が流れ込んできますよ。平成14年ごろの台風が何個も来た年は床下浸水しました。ちょっと先の低地の住宅は数戸が床上浸水したそうです。
排水路の改修は、極めて重要ですね。改修することによって雨水による浸水をかなりなくすことができます。さんまさんのいうような状況があることは、地域の人も深刻に認識されていると思います。行政と相談しながら解決のために運動することが大切です。地域の役員さんとか、議員がどう動いているのか。どういう要望が出され、どうしようとしているのか。
その辺のことが大事だと思います。