福島原発。深刻な事態が続いている。

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本日、3人目で一般質問を終了した。
質問したのは、3点。
1つは、ALTを派遣労働から直接雇用に切り替えることを求める提案
2つは、新規就農者への支援補助金を創設して、新規就農者を増やそうという提案
3つは、体力づくりフロアの夜間週3回の開設を求める(もう1日増やす)提案
東北地方太平洋沖地震のあとの議会だったので、質問者6人が、この地震に触れる発言をおこなった。
福島第一原発は、日を追うごとに深刻な事態になっているように思われる。
原子炉の仕組みの中心である燃料棒について、ウキペディアから引用してみよう。

原子炉で使用される核燃料は、熱交換効率や安全性、取り扱いの便宜のために、1センチほどの円柱状の燃料ペレットから始まって、最後は大きな燃料集合体に組み上げられている。

まず、核燃料は燃料ペレットと呼ばれる長さ1cm、直径1cm弱ほど長方形の小さなセラミックに焼き固められる。この燃料ペレットが約350個、一直線にまとめられて、ジルコニウム合金製の燃料被覆管と呼ばれる4mほどの長さの細い管に詰めまれ、バネと共に両端が密封される。この状態が燃料棒である。この燃料棒を百数十本から2百本以上集めて間隔を空けて束になる様に金属で固定した物が燃料集合体であり、原子炉の炉心で使用される。

ジルコニウム合金の細い筒の中にウラン235をふくむ1センチほどの円柱状の燃料ペレットが入っている。このペレットの内容はウラン235が3%〜5%、ウラン238が95%〜97%となっている。ウラン235は中性子を中に取り込んでウラン236となり、不安定化するので核分裂反応が起こる。原子爆弾は、ウラン235が100%を占める核弾頭を積んでいるので、ものすごいスピード(瞬間といっていい)で爆発的に核分裂反応をおこす。しかし、原子炉は、原子爆弾と比べると核分裂反応は極めて緩やかである。350個ほどの燃料ペレットが積み重なっているので、燃料棒の長さ(高さ)は、4メートルほどになる。報道によると2号炉は、午後6時過ぎに一時全部露出したようだ。
通常、燃料棒の温度は1800度ぐらいだという。冷却水は70気圧ぐらいの圧力がかかっているので、280度という温度で液体の状態に保たれている。沸騰水型の原子炉の場合、気圧を調整することによって、水蒸気と液体の水の状態を作りだして、この蒸気でタービンをまわし電気を発電する。
海水を注入しているのになぜ、冷却水の水位が下がるのだろうか。
燃料棒は核分裂反応によって核分裂を起こしている。核分裂によって放出される熱エネルギーはガソリンなどの燃焼の300万倍ほどだ。この熱を冷却しつつ、同時に中性子のスピードを減速させて反応をゆるやかにさせる役割を果たしているのが冷却水だ。普通の水を冷却水に用いる原子炉は軽水炉と呼ばれている。
福島第一原発は、核分裂反応が緩やかになっていることが考えられるので、燃料棒がすべて露出して空だき状態になっても、ごく短い時間で急激で大規模な炉心溶融は起きなかったと思われる。しかし、程度が分からないが、ジルコニウム合金が溶けて液状化し燃料のペレットがむき出しになって、燃料自身が溶ける炉心溶融が発生した可能性がある。
事態は、収束に向かっているような気がしない。1号機、2号機、3号機ともに次第に事態が深刻になっているのではないかという疑念がある。
対策としては、燃料棒を冷やし核分裂反応を抑えるために冷却水を入れ続けるしかない。燃料棒を格納している容器の圧力が水蒸気の発生で高まらざるを得ないので、減圧のために蒸気を大気に放出しながら、水を入れるしかない。しかし、気圧を下げるために水蒸気を放出すると冷却水が沸騰しやすくなり、さらに水蒸気を発生させるので、冷却水の水位が下がる。海水を入れ続けても水位が上がらないのは、こういうジレンマの中に作業があるからだろう。
原子炉を停止して以降、核分裂反応がどれぐらい弱まっているのかが、望みの綱なのかも知れない。
福島原発で海水を注入するなどの作業をおこなっている従業員は、被爆する可能性と爆発の可能性をはらんだ危険な状況で命がけの作業をおこなっているものと推測される。
懸命な命がけの作業によって、なんとか原子炉の温度を下げてほしいと願っている。


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Posted by 東芝 弘明