雨の物語

未分類

雨が降ると新聞配達のことを考えてしまう。
赤旗の日刊紙の配達をしている日の雨は辛い。
とくに冬が近づいてくると手袋は、雨に濡れて冷たくなってくるし、手袋を指さないと手の甲や指先が冷えて痛くなってくる。
「雨の物語」は、ぼくにとっては辛いことの方が多い。
「いつか冷たい雨が」
というように悠長なことは言っていられない。
おそらく多くの人は、雨の中でずぶ濡れになった経験があるのではないだろうか。
冬の雨なのか、夏の雨なのかによってその経験はずいぶん違ったものになる。
夏でも雨に打たれ体が冷えてくると体の調子は狂ってくる。
佐野で住んでいた時、町議会議員選挙の初日が大雨だったことがある。
雨に打たれながら演説をしていたが、最後におこなった演説でろれつが回らなくなったことがある。体がすっかり冷え切って、低体温になったことが原因だった。
数多くの「雨の物語」の中で、ぼくにとって、この話は忘れられない。
そうそう、小学校の時に冬の最も寒い時期に、貴志川にかけてあった工事用の板の橋から足を滑らせ、川の中に落ちたことがあった。ザブンと落ちて川下の流されたが、自分で岸まで泳いで上がってきた。
川の流れは速かった。家に帰る道は遠く感じたが、体から湯気が立ち上っていた。服を全部着替え、ホームこたつの中に入っても、歯がガチガチ鳴った。
風邪を引いたのか引かなかったのか、記憶にない。
ずぶ濡れになった経験の中では、この体験が忘れがたい。
さらに小さい頃、だだをこねて土砂降りの校庭の中に寝転がっていたことがある。先生がおもしろがって写真に撮り、その写真が今も残っている。
「雨の物語」の思い出は、いつも鮮やかだ。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

未分類

Posted by 東芝 弘明