水道工事、水が糸のように細い。
今日も朝から予算の質疑の準備だ。
水道の工事があったので、水が濁る可能性があるという案内がチラシで配布され、さらに今朝から教育委員会、総務課などの協力も得て広報活動のために何台も車を走らせていた。
ご苦労さんだと感じた。
水道工事というのは、細心の注意をはらっておこなわなければならないので、こういう対応になったようだ。
お昼に帰ったときに自宅の前で水道事業所の広報カーとすれ違った。
「まだ、水は濁りそうですか」
「もうかなり大丈夫だとは思いますが、まだ少し濁るかも知れません」
車の窓を開け、問いかけるとこんな答えが返ってきた。
「おばあちゃん、洗濯できそうやで」
そう言って水道の蛇口をひねった。
「あかんで、水出えへんわ」
おばあちゃんの声がする。
蛇口から出る水は、だんだん細くなり、糸のようになった。
一定の水量が出ないので洗濯機の水はり時間が自動設定の時間をオーバーして、エラーが発生した。
いい天気なのに洗濯ができない。
嫁さんの困った顔が目に浮かんできた。
そう、怒った顔も。
