広域ごみ、都市計画素案の説明会

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午後7時から広域のごみ処理について、都市計画素案の説明会が、高野口の産業文化会館で開催された。住民の関心が高く、会場の駐車場に次々と車が入ってくる。要員が赤いライトを持って駐車場の整理をおこなっていた。
会場は、説明会を聞きに来た住民でいっぱいになった。
説明会は、定刻に始まり、木下善之広域市町村圏組合管理者(橋本市長)があいさつをおこなった。
環境影響調査の概要と都市計画案の素案が事務局から説明され、8時前から質疑応答がおこなわれた。
環境影響調査についての説明は、調査の根拠となるデータを説明しないで、得られた調査結果だけを報告するものだった。これでは、結論だけを聞かされるだけになるので、判断しようがなくなる。話を聞いていると、現在の環境内に存在している数値よりも低い排ガスしかでないので、環境に大きな影響を与えるものではないし、現在の環境に存在している濃度をほとんど濃くするものではないというものだった。
最初、質問にたったHさんは、環境影響調査の具体的な方法について詳しく理解している方で、調査の方法や環境影響評価を判定できる専門家を参加させた評価委員会を設置すべきだという質問をおこなった。
ごみ処理施設建設にともなう環境影響調査の根拠は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」にあり、環境アセスメント法に基づく調査ではない。したがって、評価委員会の設置は必要なく、報告書も県への添付資料扱いになる。質疑を聞いているとこのことが分かった。
地元高野口の住民の方々の心配と懸念は深く、質疑も言葉が荒くなりがちだった。ごみ処理施設は、公害施設というようなとらえ方があるようだ。橋本市のある方は、ごみの減量化についての見解を明らかにして、協力してごみの減量化を進めようという発言をおこなった。
一般廃棄物の問題というのは、住民自身の問題でもあり行政と住民との協力が不可欠な課題だ。こういう観点での発言は貴重だった。
しかし、このような発言は、徹底的に問題点を追及し、建設を中止ないし延期させようという気持ちを持っている方々には伝わらない感じだった。
旧高野口町が住民に約束した9項目の履行について説明を求める方もいた。この発言は重要だと思った。問題をあいまいにし、なし崩し的に機種選定を含めゴーサインを出した市町の管理者の判断と責任が問われる問題だ。
ぼくは、環境影響調査の説明が、調査の結論だけになっている問題を指摘して、根拠となるデータも含め説明していただきたいという注文をおこなった。また、高野口の繊維ごみについて、産業廃棄物なのだから、収集のための料金設定を再検討すべきだと提案した。3つめの質問としては、一部事務組合は、自治体の一つだが、住民監査請求、情報公開、請願と陳情の取り扱いなど、議会と同じような仕組みを作るべきだと訴えた。
説明のあり方については、改善していきたいという答弁が返ってきた。また、繊維ごみへの料金設定は、今後検討していきたいという話になった。一部事務組合の改善については、努力したいという返事だった。
司会者が発言者の質問がまだ終了していないのに、議事を進めようとして、強い批判にさらされた。かつらぎ町の山本町長が閉会のあいさつをおこなったが、席を立つ人、まだ終わるなという態度をとる人の大きな声に遮られて聞き取りにくい状況になった。
高野口の方々の怒りと不信は大きい。
説明会はこのことを再認識させてくれた。


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Posted by 東芝 弘明