半年間、一区切りついた

出来事

昨年のまだ暑い時期から半年間、日本共産党は、運動を行ってきたことになる。第28回党大会では、綱領の一部改正を行い、野党共闘と日本共産党そのものの躍進を主題にした第一決議案と党建設を主題にした第二決議案を採択した。この党大会に向けた一連のプロセスは、民主主義的な運動をつくるという一つの長い期間だった。大会の3つの議案は、2か月前に提案され、意見の集約がなされた。ぼくも1つの質問と2つの意見を出した。出された意見の総数は1800を超えたという。ぼくの意見が採用されたと思える箇所があったのは個人的には嬉しかった。

党大会は、終了してもそこで終わりにならない。大会決定を踏まえた県の会議と地域の会議があって、それらが全部終了してそのプロセスを終える。振り返ってみたら、この一連のプロセスを終えるのに半年かけていた。

もちろん、この半年間にはいろいろなことがあった。9月と12月に議会があり、かつらぎ町では長町選挙が行われて、新町長が誕生した。28回党大会に向けた時期に長町選挙があって、かつらぎ町にも新しい変化がおこったということを記憶に残しておこう。

1月から2月にかけて、ぼくは2つの文書をかなり長い時間をかけて作成した。一つの文書は共産党関係のもので、作成は九州に向かう新幹線の中で第一稿を書き上げるところから始まった。最初は手書きだった。これをワープロで文章に起こして、集団で討議して形を整えていくプロセスには面白いものがあった。

もう一つの文章は、議会関係のものだ。文書の作成は、新旧対照表を2つ作成しようと思いついたところから始まった。この作業の仕方は、今読んでいる不破さんの本からヒントを得た。「研究の仕方と叙述の仕方の違い」というマルクスの資本論に現れている弁証法的な方法を自分で実践することとなった。新旧対照表を2つ作成した後で総括文書を書くという形にしたが、最初は、研究の仕方によって明らかになってきたものを総括文書に書いた。これに対しては、同級生から「分かりにくい文章だ」という批判をいただいた。「現状と課題、改善の方針という書き方にしないとだめや」というので、この指摘を受け入れて全文を改めた。しかし、この作業によって、本当に研究の仕方と叙述の仕方は大きく違うことになった。マルクスが資本論作成で心血を注いで悪戦苦闘した中から確立した弁証法的な態度を、小さな作業だったが味わえることになったのは、個人的にはなかなか嬉しいものだった。

綱領の改定の中央委員会の結語にも、研究の仕方と叙述の仕方の違いを巡る報告があった。結語の最後に近い部分がそれで、中国の評価を巡る理論的な報告の部分だ。マルクスが明らかにした「研究の仕方と叙述の仕方」の違いというのは、なかなか奥が深い。


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出来事

Posted by 東芝 弘明