九度山町が小中学校の休校をしない態度を取った

雑感

新型コロナウイルスに対する九度山町の対応は、現在の状況を自分の頭で捉えた冷静な判断だと思います。安倍総理の要請が医療的に根拠を欠いたものだというだけではなく、九度山町で新たな感染者が出た場合は休校するという態度を示しつつ、学校を運営するというので、現時点での対応としては一つの選択肢だと思います。

岡本町長は、保育所や学童保育が通常通り運営することを求めつつ、小中学校には休校を求めるというのは、おかしいという趣旨のことを言われましたが、その通りだと思います。

かつらぎ町も文部科学省の通知の精神を生かして、柔軟にかつ慎重に判断すればいいと思います。臨時休校が正しいとか間違いだということではないと思います。3月24日まで20日以上の長い期間があります。家庭の状況もその間に変化します。今の臨時休校は、夏休みと同じ長期休暇ということにはなりません。基本的には家から出ないようにということだし、家庭学習をおこなうこととなっているので、子どもに与える心理的なストレスにも大きなものがあります。長期間のなかで子どもの心理状態も変化するので、今の判断だけではうまく行きません。

かつらぎ町で感染の広がりがないようであれば、文科省が判断した「おおむね10日間」という期間が過ぎる頃に休業状態を解除することも考えるべきだと思います。

同時に感染が拡大するような事態になった場合、24日以降も自宅から出ないようにという状況を解除できないことになると、今以上に子どものストレスが心配になります。学校は、スクールカウンセラーなどの意見も聞いて、子どもにとって何が大事かを見極めつつ、対応することが求められます。我が家の娘も学校ボランティアに行っていますが、教師だけで家庭学習支援を行うのではなく、支援員や学校ボランティアの力も借りて、教員の負担も軽減しながら対応すべきだと思います。

教育委員会が情報を抱え込まないことも大切です。プライバシーを守りつつも、各家庭から寄せられている声を力にして、かつらぎ町の町長部局も含め、支援体制を強めることも必要です。家庭や子どもたちの状況を表に出して、具体的に何をなすべきなのか、議会も含め各方面に協力を求めることが大事だと思います。

取り組みは始まったばかりです。ものごとは時間の経過とともに変化していきます。変化の中でいっしょに対応を考えていくことが大事です。赤旗は今、全国の学校や自治体でどのような対応になっているのか、リアルに把握する努力を行っています。その中で全国の自治体には、かなり柔軟な対抗の違いが現れています。そこから学びつつ、自分たちの自治体にそれを生かすことも大切です。あらゆる知見、叡智、具体的な対応の仕方を結集して力を合わせましょう。

つくば市の対応が参考になります。優しい心のこもったメッセージです。臨時休業だけれど登校は自由だとしています。給食の支給も行っています。

首相より3月2日より全国の学校を休校する要請が出されたことを踏まえ、つくば市では、緊急で対応を協議しました。
仕事を休めない保護者の皆様の対応を考慮し、感染防止策を講じたうえで準備期間として3月5日までは通常登校といたします。なお、出席することに不安がある場合には、登校しなくても欠席扱いにはなりません。
3月6日から3月24日までは臨時休業としますが、登校は可能です。
教員が対応しますが授業は実施せず、自主学習となります。開校している時間は8時00分から15時00分までです。放課後に当たる時間帯は通常どおり学童保育を実施します。
給食は3月5日まで通常どおり提供することとし、3月6日以降については、3月2日に行う希望調査に基づき、希望された方に用意いたします。
対応の詳細については、3月2日に通知を配付します。
市立保育所、児童館、幼稚園、学童保育は通常どおり行います。
今後この方針に変更があるときや必要な情報については随時お知らせいたします。状況は刻一刻変化し、ご不安な時期かと思いますが、つくば市では、子どもたちと保護者の皆様が安心して過ごせるようできる限りの対応を行っていきます。
感染拡大防止に向けて、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

つくば市長 五十嵐 立青  
つくば市教育長 森田 充 

保護者に対するQ&Aも参考になります。掲載しておきます。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明