Macという魔法

雑感

Macは毎年新しいバージョンのOSを発表してきた。ふと、今年の新たなOSはどうなっているのかということに思い至ったので、検索してみた。今年の秋に新バージョンの無料配布が予定されているとあった。
そう、Windowsのみなさん(呼びかけたくなるよね)、
Macはある時期からOSを完全無料にして、新OSへの移行に対する経済的負担を廃止した。このAppleの判断は正しい。Appleは、ハードとソフトを一体のものとして販売している会社であり、ここがMicrosoftとの根本的な違いになっている。
Appleは、ある時期からOSの販売で利益を上げることを放棄し、新しいOSに移行してもらうことによって、Appleのコミュニティ全体を前に向かって発展させるという戦略をとった。この方針は、OSの販売を通じて利益を上げるWindowsにはできない戦略だろう。
AppleはやiPad、iPhoneを深い連携のもとで販売している。年を重ねるに従ってこれらの機器の連関は縦横無尽に広がり、データの共有、作業の共有などが当たり前のように行えるようにした。どこまでこの連関が進化していくのか。楽しみでもある。

その中で次期OSは、MacOS11となる。MacOSX(テン)は、スティーブ・ジョブズがAppleの経営者に復帰したときに移行したものだ。これによってMacOS9まで続いた開発当初からのさまざまな問題を克服した。MacはOSXに移行することによって、ユニックスを土台とするOSへと移行した。

途中でPowerPCからIntelへとCPUを変更した。これによってMacは、WindowsもMacも両方動くパソコンへと変化した。その一方でiPhoneとiPadについては、Apple独自のCPUを採用して発展してきた。今度は、来年中にIntelからAppleの独自のCPUへと移行を図るようだ。今回のMacOS11は、IntelからAppleのCPUへの橋渡しするOSになる。

ハードとソフトを一体のものとして販売するアップルという会社が目指しているものは、デバイス間のシームレスな連携。そのことを通じて魔法のような使い勝手を実現しようというものだ。仕様を公開せず、互換機を排除して、Macを独自に発展させると宣言したスティーブ・ジョブズの戦略は、Appleの独自のCPUをMacという本体業務に反映させることによって、新たなステージに上ると思われる。科学技術は、発展すればするほど魔法のようなことを実現する。

Appleはその先端を行く。


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雑感

Posted by 東芝 弘明