政党流動化 2005年8月31日(水)

雑感

昨日のBlog日記、若干表現を変更した。公職選挙法に抵触するという話がでたからだ。公職選挙法では、選挙に関わる記事を選挙開始以後Blogに載せることができないようだ。報道が許されるのは、たしか第3種郵便物の認可を受けている新聞や各種メディア(テレビ、ラジオなど)に限られるようだ。
従ってぼくがコメントを書く場合にも制限が出る。日本とは何と窮屈な社会だろう。
あれもしてはいけない、これもしてはいけないという法律である公職選挙法。よく「べからず」選挙という表現が使われるが、まさに言い得て妙だ。
今日はあるニュースを作成していて面白い話を2つ拾った。
自民党と民主党の違いについて、当事者が語った話だ。
1つは「キリンビールとアサヒビールの違いぐらい」という主旨の発言だ。
正確にはこういう内容である。

「民主党と自民党と政権変わってどないなるのと言われた場合に、なかなか説明はしにくいけれども、…世の中には、キリンビールもあればアサヒビールもあります。日航もあれば全日空もあります。トヨタもあれば日産もある」「政治という基本的な根幹の物が、唯(ただ)一つの商品しか無いというところにこの国の不幸があるわけでありまして、…我々のやり方が悪ければまた、元の製品に戻ってもらうと、こういう日本の爽(さわ)やかな民主主義を創(つく)っていく」


これは副代表のある会での講演における発言だ。
もう一つは、「日本橋三越と高島屋の違い」という発言だ。
正確な発言はこうだ。

「思想やイデオロギーという基本的な対立軸はなくてもいいと思っています。ある程度、共通性を持っていてもいいのです。重点の置き方の違いです。日本橋三越と高島屋の違いでいいと思います」


これは民主党代表が6年前にインタビューで答えたものだ。
自民と民主の違いはどこにあるのか、探すのが難しいと思っていたら、この党のナンバー1とナンバー2の2人が「違いはほとんどないよ」と言っているのだから面白い。
違いがない政党が政権交代したら、ものすごく政治が変わるというわけではない。
細川政権が非自民を旗頭にして発足したとき、まず内外に宣言したのは、「自民党政治を引き継ぐ」ということだった。実行したのは小選挙区制と政党助成金。自民党がなしえなかったことを非自民政権は短命だったがやり遂げた。
さて。今日の自民党と民主党はどうか。政権を取る前から「キリンとアサヒの違い」というのだから、劇的な転換を期待する方が無理だということだ。
それでも世間は、政権交代で変化が起こるかのように宣伝している。
マスコミは事実の検証ということをしなくなった。相手の言い分を湯水のように垂れ流す。
メディアリテラシーを育みたい方には、「しんぶん赤旗」をおすすめする。
全てのマスコミが横並びで同じような表現をしているときに、赤旗の報道は刺激になる。確実に違った視点を与えてくれる。
赤旗は偏っているといって読まない人は、赤旗と他の新聞を見比べる機会を失ってしまう。
ガリレオガリレイの時代のようなことはたくさんある。
「それでも地球は回っている」
ガリレオは宗教裁判を受け、天動説を受け入れさせられたようだが、自分の絵画作品の中に「それでも地球は回っている」という文言を忍ばせた。
赤旗は読みさえすれば、簡単に普通の新聞にはない視点に出会える。
マスコミの横並びの論調に異を唱えるという点でも赤旗の存在意義は大きい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明