議会にある会議運営の本は面白い

雑感

9月会議が始まった。今回から説明する課長が壇上に登壇するようになった。説明は、以前よりも簡略化された。事項別名最初での説明は、水道事業会計決算と下水道事業会計決算及び補正予算のみとなった。議員の知りたいことが、説明で分かることはさらに少なくなった。「手元に配付した資料を読み込んで理解を深めてほしい」という感じなのと「ヒアリングをしてね」ということのようだ。

町当局による議案説明のあり方を調べてみたいと思った。大事なのは「どうして、何のために提案説明を住民の代表としての議員に対して行うのか」ということにつきるだろう。長ければいいというのでも短ければいいというのでもない。

かつらぎ町は、従来、会議録を読めば、当局が何を提案したのか分かるようにする努力がなされていた。そのために議案を読み上げて提案にかえるということが多かった。しかし、これは、条例案の改正の場合、条文のここをこう変更するというだけであって、聞いている人間には意味不明だった。最近は改正の背景とポイントを説明するようになったが、条文にはほとんど触れなくなっている。条文に基づく審議が、行われなくなりつつある点は、議員の側からも質疑の内容をかえる必要があると言うことだろう。

予算について、以前は、議決項目である款(かん)と項については意識して全部説明していた。款と項については提案説明から省くことなく、さらに目と予算の説明欄にも触れながら説明していたので、議事録を読めばどのような予算が提案されたのか、おぼろげに分かるようになっていた。しかし、このような説明をすると予算にしても決算にしても、かなりの時間をかけるということになる。短くするのは良い。しかし、説明責任をどう果たすのかという点で、議案の説明の仕方については、改善の余地があると思われる。幸い、議会には27巻ほどの分量をもった逐条的な解説本がある。この本を読み込んでいけば、どのような提案の仕方がいいのか、もう少し見えてくるだろう。

議会の運営の仕方は、議委員の側からの変更を求める力が強い。もちろん当局の側の要望も議員がよく聞いて、互いによりよい議会のあり方を確立していくことは、永遠の課題だろう。27巻ほどある本を読むと、知らないことや対応の仕方について、なかなか面白いことが書かれているので、楽しくなってくる。ぼくの隠れた愛読書みたいになっている。


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雑感

Posted by 東芝 弘明