消えゆく記憶

雑感

暑い日が続く。Tさんの告別式に参列した。ぼくが30歳の時に一緒に新人議員として立候補した人は8人いた。この内5人はすでに鬼籍に入っている。Tさんが亡くなる少し前に課長だったOさんが亡くなっている。多くの人が目の前から去って行く時期にさしかかっている。
もしかしたら、かなり速い勢いで、自分たちが共有していた時間と記憶が失われているのかも知れない。
昭和という時代が、人が亡くなるに従って細っている。

Tさんは、昭和10年生まれだった。昭和1桁の人は全て80代になり大正の人は90代になっている。明治生まれの人がいなくなりつつあり、もう少しすれば、大正時代の人が消える時代がやっている。私たちは、しっかり生きてきた時代を噛みしめ、記憶と記録や記述に残して行かなければならない。市井の人々が共有している記憶は、文字や写真という形で残さないと残っていかない。

今日の「赤旗」に渥美清没後20年上映会が開かれたことが記事になっていた。「男はつらいよ」の第1作が上映されたのだと記事にある。この前NHKのBSプレミアムでこの作品が放映されていたので録画して観た。寅さんが横長のスクリーンの中ではじけていた。若い寅さんのはちゃめちゃな「活躍」が新鮮だった。
映画は、こういう形で色あせることなく残っていく。映画には時代の空気感が残されて、記録されている。ぼくたちのような市井に生きる人間も、映画のように記憶を記録に残したいものだ。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明