第2回合同入社式
9時から総合文化会館大ホールでかつらぎ町とかつらぎ町商工会による第2回合同入社式が開催された。会には、溝端紙工印刷株式会社と築野食品株式会社、かつらぎ町社会福祉協議会、かつらぎ町の4団体36人の新入社員の方々が出席された。来賓として参加したのは町議会議員だった。
基調講演は、株式会社タカショーデジテック 代表取締役社長 古澤良祐氏による「光の演出で人の心を彩る」というお話だった。光のないところを照らして地方を明るくするという話はいいなと思った。ポルトヨーロッパのフェスタ・ルーチェ、和歌山駅から和歌山城に続くけやき通のライトアップ、白良浜のライトパレードなどの企画に心が引かれた。ポルトヨーロッパには行きたいなと思った。11月から2月の初旬までの3か月間、行われているようだ。人間は、生活に火を取り入れたことによって、動物界から離脱した。この歴史と光はつながっている。夜の中で光は人々に笑顔を与えてくれる。光の演出を仕事にしているのは魅力的だなと感じた。
マリーナシティのポルトヨーロッパのイルミネーション、光の演出は、カジノ破綻のもとで、より一層輝くと思う。あの場所をカジノではない場所として、これからも発展させることのできる未来は、政治によって生み出された。ポルトヨーロッパのフェスタ・ルーチェの取り組みを、こういう条件(カジノのない舞台)の下で描けるのはうれしいと感じた。
講演の中で古澤さんは、社員の中に自覚的な人を育てるために、マイスター制度をつくって自覚的に働く人を育成することを紹介してくれた。この取り組みは参考になった。これは組織を発展させる努力に生かせる。ぼくはここに反応した。
若い人たちは今の社会に対して、どのような認識をもって生きているのだろうか。未来は明るいかという問いに対して、日本の若者で明るいイメージを持っている人は15%だった。そういう調査が最近発表されている。この数値は諸外国と比べかなり低い。未来に希望がない時代にしたのは大人と政治。戦後ほぼ一貫して自民党政治が続いてきた結果として今がある。
自然現象に見えるかのような日本の衰退に対し、これを前提条件としない見方を確立しないと未来は暗い。この暗い未来の中でがんばれというのではなく、残業のない社会と残業しなくても結婚し生活のできる社会を作ろうという呼びかけとともに、自分の豊かな人生と可能性を生かせる社会を目指そうといいつつ、自己実現のために努力しよう。そのために社会も変えよう。
こういうメッセージを送りたい。
政治は、経済と深く絡んでいる。政治が変われば社会は変わる。ヨーロッパの先進国が、残業のない社会を目指し、自由な時間の拡大の中で、自己実現を基本とした社会へと向かっている側面が広がっている中で、日本社会もそのような方向の発展させることはできると思っている。個人の暮らしの中における自由時間の拡大と社会人としての自己実現は一つにつながっている2つの側面だと思う。個人の豊かな生活と社会人としての充実は、24時間の中で両立できるもの。ぼくはそう思っている。労働時間の短縮と賃上げによって現実を変えるという地に足のついた変革が、豊かな未来につながる。
午後は議会だより編集特別委員会を開催した。入稿まで全部仕上げようという呼びかけをさせていただき、みんなでがんばった。新しい印刷会社との契約や打ち合わせがまっている。議会だよりがフルカラーになって紙面のレイアウトも変更する。写真が見違えるようによく分かるようになる。それだけでも変化は大きい。