山間部への集金の中で

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山間部に「赤旗しんぶん」の集金に行った。山の中の農家で「農業はあかんよ。1日一生懸命働いても4、5千円にしかなれへん。若いもんは出て行く。これはもう仕方がない。学校も2つぐらいにしたらいいんや」
語気が強かった。吐くようにしゃべるというのは、こういうことだろうか。
日本には資源がない。資源として100%確保できるのは、本当は農業だろう。
しかし、戦後、日本には、日米安保はあっても食糧安保はなかった。安全保障はアメリカ頼みだった。アメリカから農産物の輸入を受け入れてきた日本は、アメリカの食糧安保に貢献し、自国の食糧安保を破壊してきたといってもいいだろう。
資本主義の発展の中で、どの国でも農業を保護し自給率を守るために努力をしてきた。食糧危機が発生したら、国民の命を守れるのは、自国の農業しかない。戦後、日本の荒廃した国土、食糧難の中での国民生活。こんな体験をもっている日本なのに、自民党が担ってきた日本の政治は、食料を外国に依存させてきた。
WTOが取り決めた関税撤廃の流れは、実現していないという。それぞれの国は、経済危機のもとで、責任をもって自国の農業を守りはじめている。日本のように米作りを破壊して、外国から米を輸入している国はない。しかも、輸入米の中からは、猛毒のカビ毒であるアフラトキシンが次々に発見されている。ダイオキシンよりも発がん性が高く、遺伝性もあると言われるアフラトキシン。
戦後の自民党政治が代表してきた、悪しき枠組みを転換しないと日本の農業は守れない。そう思う。
農家の中には、怒りとともに焦りといらだち、あきらめなどが入り交じっている。
山の中で息子さんは、「『もう自民党には入れん』という人はものすごく増えてるよ」とも言った。
事態を切りひらくのは、国民の投票行動だろう。自民党をおしまいにするという現実が、新しい展望を切りひらく。


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Posted by 東芝 弘明