笠田小学校の卒業式。あいさつをしました。

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小学校の卒業式にPTA会長として出席し、あいさつをさせていただいた。
中学校になったら親子の会話を今以上にたくさんしてほしいという話をさせていただいた。
子どもたちは、日々成長し次第に大人への階段を登っていく。親はどうしても小さかった時代の印象が強く、子どもをいつまでも小さな子どもとしてとらえがち。そういう自分もそうなんだけれど。
思い出せば、自分たちの中学校、高校時代。だんだん成長していく自分を一人前に見てほしいという気持ちがあり、大人に対しても批判的な目をもっていた。それが成長の証なんだけれど。
ぼくは、中学校時代と高校時代をかけがえのない時代として思い起こす。その時代に得た友人と思い出は、それ以後の生きる土台になっている。
親は、自分たちが生きていた中学校時代や高校時代を思い出して、成長していく人間に対し、人生の先輩として、対等平等の人間として向きあって、会話を豊かにしてほしいとお願いした。
このお願いはなかなか難しいことでもある。中学、高校の時代、親と子はすれ違うような生活が多い。このかけがえのない時代をすれ違って過ごすのはいかにももったいない。
外国は、18歳になると家を出るというケースが多い。そういう国において、18歳までの期間は、ものすごく大切な期間になっているのだという。
人間が飛躍的に成長していく18歳までの期間を大事にして、会話を豊かにしてほしいという思いをこめて話をさせてもらった。
日本人の子育ては、18歳まで親と子が離れてしまい、余裕が出てくる大学や社会人になってから親子密着のような傾向さえある。しかし、子どもの成長期という大事な時間を大人になってから取り戻すのは不可能だと思う。13歳の時期は今しかない。17歳の自分は2度と戻ってこない。親と子の時間も同じ。そのことにお互い気がついて、今という時間を大切にしてほしい。ぼくはそう感じている。
人間は今を生きる動物。今を生きる、未来に生きる、この2つを大切にしてほしいということを保護者のみなさんには訴えた。
自分の子どもは、まだ小学校4年生で、4月から5年生になる。自分の家庭の未来のことは分からない。しかし、あと10年したら娘は20歳になる。子育ての期間は、あと10年程度しかない。これまでの10年は本当に短かった。子どもと親の関係は長いようで短い時間しかないことを自覚することは大事なことだと思う。
1日1日をかけがえのない日々だと思うのは、実は難しいことだが、今という時間は二度と返ってこない時間だということをときどきかみしめて、親子関係を大事にしてほしいと思う。
今日のあいさつはこういう思いに支えられたものだった。
いつもは原稿を離れて話をするのだけれど、今日は原稿を読んだ。伝えたい思いが簡潔に伝わるように。
そう思ってきたが、果たして伝わったのかどうか。
それは、ぼくには分からない。


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Posted by 東芝 弘明