議会広報に原稿が出されていなかったのはショックだった

かつらぎ町議会

雨上がり

議会広報委員会が開催された。今日は、議員作成の質疑原稿を中心に編集が行われた。
国民健康保険税の改正が、今回の6月議会の一番大きな変更を伴うものだった。
国民健康保険税条例の改正議案は、専決処分と条例改正の2つに分かれていた。専決処分の議案は、法改正に連動して、最高限度額の改正及び軽減世帯を拡充し、条例改正案の方は、国保税率を確定するものだった。今年度の国民健康保険税は、国の法律改正によって、2割軽減と5割軽減世帯の対象が広がるといういい面があった。その結果、軽減世帯でなかった世帯が軽減対象になったり、2割軽減の方が5割軽減になったりした。一方、かつらぎ町は、国保税は、賦課割合の決定に基づいて、国保税率を確定するという方法を採用しているので、毎年、条例を改正している。税率が決定されることによって、モデルケースによる国保税の税額を比較検討できるようになる。
専決処分と条例改正の2つの議案について、それぞれ質疑が行われてはじめて、国保税の状態が立体的に分かるという仕組みになっていたので、ぼくは2つとも質疑を用意していた。質疑の準備段階から議会広報にもこの内容を反映して、町民に今回の改正内容を伝えたいと考えていた。

本会議の日、専決処分については、ぼくより先に手を上げて発言を求めた人がいたので、その方が質疑を行った。その結果、ぼくが用意していた質疑は、全く同じ内容だったので、行う必要がなくなった。議会広報の編集ルールとして、質疑を行った議員が、質疑の原稿を起こすことになっている。ぼくは、国民健康保険税条例の一部改正の質疑の原稿を起こして、議会事務局に届けた。

ところが、専決処分についての質疑原稿は議会事務局に提出されていなかった。これは、ショックだった。あのやり取りがあってはじめて、国保税が減額になる人々の状況が人数として分かったのに。税率改正の質疑だけでは、なぜ軽減世帯が広がったのかという部分が分からなくなる。国保税の軽減世帯を広げる専決処分は、制度上、重要な改正だった。質疑を行った議員が、原稿を書くのかどうかは、本人の取捨選択による。原稿を出さなかった議員が、責められる筋合いは全くない。全くないのだが、ぼくは、この方が提出した質疑の原稿をまじまじと眺めてしまった。眺めても原稿は増えなかった。

しかし。ほんと。原稿を起こして欲しかった。今日は、この気持ちがどうしても消えなかった。原稿の〆切はとうに過ぎている。嘆いても、もうどうにもならない。


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かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明