大勢に流されないで。

雑感

朝日新聞が、従軍慰安婦問題で8月5日と6日、特集記事を書き、その中で吉田清治氏の証言が虚偽だったとして、当時の記事を取り消した。虚偽証言は、従軍慰安婦は、強制連行されて連れてこられたというものだった。朝日新聞が記事を取り消したことに対し、撤回したのに誤っていないとか、従軍慰安婦はなかっただというような悪罵が投げつけられて、挙げ句の果てには、「朝日新聞は廃刊せよ」という主張が、国会議員から出るようになった。
右翼が、ものすごく勢いづいて元気になっている。
憲法を擁護するなんて「片寄っている」というような論法がまかり通っている。

日本国憲法は、立憲主義の立場に立ってきた。立憲主義というのは、国民が国家権力に命令し、国家権力の手をしばるというものだ。つまり、国民主権をうたい、恒久平和の原則をもった日本国憲法は、国民の権利を保障しつつ、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」(憲法第99条)という規定をもって、誰が憲法を守らねばならないかを明確に規定している。

大勢に迎合するなかれ。日本国憲法を変えようとする動きが強まっているからと言って、空気を読んで、憲法擁護は時代の流れじゃないとして、「憲法改正」を主張している人は、立ち止まってよく考えた方がいい。大勢に迎合して、憲法改正を叫ぶということは、銃口を口に当てて、足で引き金を引くがごとし行為だ。
小泉構造改革がもてはやされたときに、失業者がテレビのカメラに向かって「構造改革がもっとすすんでほしい」と言っていた。その時に浮かんだのは、自分の手で自分の首を絞めるというシーンだった。

空気を読むべきではない。
憲法を守るとは、国民主権と自由と民主主義を守ること
憲法を守るとは、戦争をくい止めること

流されないで立ち止まることが大切になっている。


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雑感

Posted by 東芝 弘明