自然>文明

雑感

夜になると雨が降ってきた。雨粒のふり方は見ていないが、雨の音はカーテン越しに聞こえてくる。今年の夏は、台風にかき回されて、猛暑とは呼べないような状況になった。毎年、夏の形が違ってきている。災害の発生の仕方が、夏の形の変化を見せつけている。
人間は、所詮は宇宙船地球号の中で生命を与えられた存在として生きている。太陽を軸とした回転と銀河そのものの回転の中で、隕石の衝突という出来事にも左右されて生きている存在だと思う。人類は万物の霊長ではないだろう。宇宙と太陽系と地球という自然の中で知的生命体として生きているだけであって、生死は、自然に左右されている。文明を謳歌していても、人間は自然の支配の中でしか生きられない。自然災害の猛威は、このことを教えてくれている。

自然には法則がある。この法則を理解し自然の摂理に逆らわない範囲ではじめて人間は生きることができる。自然を支配したという人間は、結局は自然から復讐されて脅威にさらされる。原発問題しかり、地球温暖化しかり。
原発問題に賛成したり、地球温暖化問題に懐疑的になったりして、まともな対応をしないでいると、人間は確実に文明の死へと近づいていく。事実をありのままに見て、自然の法則にそう形で自然を利用するようにしないと、人間は自分で自分の首を絞める。日本の原発や地球温暖化への対応は、壊れやすい地球の存在を忘れたエゴイズムに他ならない。

雨の音がやんだ。文明の利器であるクーラーの恩恵に浴しながら、文明と自然との関係を考える。自然>文明。これが一つの結論。この関係を忘れてはならない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明