脳の可塑性

雑感

誕生日

自分でこういう画像を貼り付けるのはいかがなものだろうか(笑)
55歳になった。Facebookに多くの方からお祝いのメッセージをいただいた。多くの人とつながっていることを実感した。
思わぬ人からのメッセージもあった。
55歳。
イオンシネマなどでは、映画がいつでも1100円で見られるようになった。あと5年で60歳定年という歳になったことも意味する。

10年間のブログで、それぞれの歳の誕生日の記事を読むことができる。いくつかの記事は、○○歳になったのに分別なんてできていないというようなことが書かれている。大人になると、人間、次第に成長していくように思っていたが、そういうものではないことが分かってくる。
精神年齢は、30歳であろうが、40歳であろうが、50歳であろうがほとんど変わらない。精神年齢は、ほとんど変わらないのに、年齢が積み重なり年老いていくと体が変化していく。体の変化によって人間は老いを次第に感じ、体の老いを通じて、人間は精神に老いを受け入れていく。
「もう若くない」というのは、体の変化を受けとめた言葉だ。

歳を重ねていくと、柔軟性が失われて頑固になる人がいる。これはどういう現象なんだろう。新しいことに柔らかく対応できなくなるのは、脳の老化現象の表れなのかも知れない。
脳には、可塑性がある。脳は、さまざまな変化を次第に受け入れて順応し、反応の仕方を変えていく。変化に順応してその変化に応じて自らのあり方を変える。粘土に色々な形の容器を押しつけると、粘土は容器の形を受け入れる。容器を粘土から離しても、容器の形が粘土にくっきりと表れる。これが可塑性だ。年齢が積み重なると、この可塑性が柔軟に働かなくなる。新しいことを身につけようとしても、なかなか受け入れられなくなる。これは、脳に可塑性という点での柔軟性が失われる現象なのかもしれない。

可塑性を失わないためには、たえず新しいことに挑戦することが必要なのだろう。新しいことに挑戦するという行為は、自ずから可塑性を培うことになるのではないだろうか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明