北朝鮮の動きは朝鮮戦争をふまえれば見えてくる
朝鮮戦争については、長く詳しい説明を行っている百科事典があり、短く表記している辞典もある。
短いものを引用しておこう。
「大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国との間で行われた戦争。朝鮮の独立・統一問題が米・ソの対立とからんで、1950年6月武力衝突に発展したもの。両国ともそれぞれアメリカ軍を主体とする国連軍と中国人民義勇軍の支援を受けて一進一退を繰り返したが、北緯38度線付近で膠着状態となり、53年7月休戦となった。朝鮮動乱。」(大辞林第3版)
朝鮮戦争は、米ソ対立を背景に大韓民国と北朝鮮による戦争だった。アメリカと中国はこの戦争に深く関与した。この戦争は、まだ終わっていない。1953年に停戦協定を結んで休戦状態となっている。
韓国と北朝鮮の情勢を判断する上で、朝鮮戦争の歴史を見ないわけには行かない。この2つの国は、38度線を軍事境界線として分断され、互いに監視状態に置かれている。北朝鮮は、アメリカを一貫して意識し、挑発を行い、威嚇をし続けている。北朝鮮の動きに対し冷静な対応をしているのは韓国だ。北朝鮮の徴発に対して韓国がエキサイトし、軍事的に構えを強化すると一気に緊張が高まらざるをえない。
北朝鮮がどうしてアメリカを対象にして、徴発を繰り返すのか。アメリカは朝鮮戦争に介入した国であり、戦争の当事者だったからだ。北朝鮮の動きは、停戦中の朝鮮戦争の延長線上にあることを視野に入れると、一連の行動を理解しやすい。日本国を基本的には敵対する国として対峙しない原因も見えてくる。
停戦中の朝鮮戦争を再開させないよう冷静な対応を行うこと、そのためには韓国が採用している態度を評価し、同じようなスタンスで話し合いの道をひらくべきだろう。外交問題を通じて戦争を回避することが求められている。
皮肉にも朝鮮戦争が日本にとって復興の第一歩となったそうですね。朝鮮特需は学校の歴史の授業でも習いました。この戦争は最初に北朝鮮の方が韓国領内に攻め込んだのが発端だったんで、あきらかに北朝鮮に非がありますよ。韓国には冷静に対処してほしいですね。
さんまさんの書かれているとおりだと思います。
北朝鮮が南に攻め入ったことによって、朝鮮戦争が決定的段階に入ったということです。
韓国は非常に冷静に対応していると思います。朝鮮戦争は終結しておらず、停戦状態にあるということです。このことを前提にものを見ていくと、韓国と北朝鮮、アメリカの対応が全てのカギを握っており、中でも韓国の対応が決定的だというのが分かります。
日本は、朝鮮戦争の当事国ではないので、まずこの問題を冷静に見守り、対話による解決のために役割を果たすことが何よりも大切です。野次馬が喧嘩をけしかけてはいけません。「お互いに冷静になろう、話し合おう」という態度が一番大切です。
朝鮮半島を考えるには、もっともっと古い歴史を知る必要があると思います。こういうのは民族の歴史であり、その民族の考え方に影響します。
例えば世界の植民地ですが、インドはイギリスの植民地でした。東南アジア諸国もほとんどが、欧米の植民地になりました。イギリスから遠いインドまで艦隊を派遣したとしても、せいぜい10隻程度です。それも17世紀なので、たいした兵力ではありません。が・・・簡単にインドは植民地になってしまうのです。東南アジア諸国も同じです。中国に至っては内乱状態になりました。唯一独立を維持したのは日本ぐらいです。どうしてでしょう?
要するに、欧米諸国に取り入って、自国を支配しようとする奴が必ず居たのです。イギリスなんか軍艦を港に停泊するだけで、自然とその国が植民地になったと言われています。
それと同じように、朝鮮の歴史は大国中国に影響を大きく受けた歴史を持ちます。伝統的に独立国として一つにまとまろうという意識がないのです。おまけに国のことより、個人の利益を優先する風潮がある。こういうのは、民族の長い歴史による考え方であり、なかなか・・・いいか悪いかは別として、変えることはできません。
北朝鮮は一生懸命ミサイルを発射して、アメリカに認めてほしい。それが本音です。戦争なんかするつもりは全くありません。
その証拠に、細心の注意を払って、日本の領土を外し、アメリカの方向に向かないようにして、ミサイルを発射しています。
自国に自信がないのと、歴史的に大国の影響を受け続けているので、アメリカに認めてほしい。それが本音です。
だから北朝鮮は大丈夫?・・・いいえ、それがそういう訳にはいきません。
トランプ大統領・・・不確定要素です。人気取りのために北朝鮮を攻撃するかもしれない。こういうのが一番危険。
東日本大震災の時に、人気取りのために菅直人首相は、浜岡の原発を止めました。単なる思い付きと、人気を取り戻すためにね。
そういうのが一番怖い。つまりバカが一番怖いのです。
北朝鮮は、アメリカを徴発して、朝鮮戦争の停戦協定がアメリカによって破棄され、攻撃を受けたら韓国を巻き込んだものすごく大きな戦争になることを知っていると思います。だからこそ、徴発をしながらも決定的なことは避けるという態度を取っているということです。
日本政府のような態度は、全く事態の本質を見ない態度だと思います。今こそ話し合いによる平和的解決を働きかけるべきです。第2次朝鮮戦争を全力で回避するためにこそ、日本は動くべきです。
話し合いによる解決ができないから、ここまで来たのでしょう?
そもそも今の状況は、100年前の状況とよく似た感じです。朝鮮半島はまとまらないうえに、自分たちで物事が解決できない。日本としては、いい迷惑です。
周りの国々を巻き込んで、混乱した状態なのです。