紀北分院改築のマスタープランに寄せて

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今日は朝から雪が降って寒かった。
雪が降る景色を見ながら、土曜日におこなわれる婦人会との懇談会の準備をおこなった。
夕方、役場に日曜眼の配達に行く。
午後7時から総合文化会館で和歌山県立医科大学紀北分院の改築についてのマスタープランの説明会がおこなわれた。
紀北分院は、平成20年に着工され、22年には完成しオープンする。
診療科目の中から一般外科がなくなり、脳神経外科と整形外科に変わる。この2つの科が脊椎・脊髄(スパイシン)センターの役割を担う。内科、小児科は存続し、眼科、神経精神科、リハビリテーション科が開設される予定だ。緩和ケア科も設置され、末期がん患者などの患者に対する緩和ケアを高野山大学との連携のもとで実施することとなる。
総合診療を研究するといううたい文句だが、総合診療は、内科と整形外科が中心的な役割を担うということになると思われる。
地域医療を歌っているが、それは、地域の福祉や介護サービスとの連携は、メディカルソーシャルワーカーを中心にしておこなわれる。
ベッド数は、一般病床90床、緩和ケア病床10床から出発する。緩和ケアが軌道に乗れば、10床を20床に増やし、一般病床を80床にする予定だ。これ以外に第2種感染症病床が4床確保される。合計で104床。現行の146床からベッド数は縮小され、病院の規模は3分の2に小さくなる。
橋本市民病院、那賀病院との機能分担の中で、規模が縮小され整形外科、脊椎・脊髄、内科を主な内容とする病院へと姿を変える。
小児科が残されたのは、飯塚先生が踏ん張っていてくれたからだろう。
外科治療が整形と脳神経外科だけにだけになってしまうので、内科から外科的な治療、手術に移る場合は、他の病院への転院ということになる。
説明会では、乳腺治療ができなくなることへの心残りが意見として表明されたり、外科がなくなることへの不安が表明されたりした。
また、医師不足、看護師不足への懸念と対策が質問として出されたりした。
かつらぎ町は、このマスタープラン策定の前に、「応分の負担」という言葉で財政負担の約束をされていた。この応分の負担の内容は決まっていないが、建設費に対する負担と、運営費に対する負担の両方になりそうな話だった。
最初に応分の負担ありきから出発したこの計画は、かつらぎ町に大きな責任を負わしつつある。
応分の負担については、独立行政法人に対する運営費負担と建設費に対する負担ということになる。かつらぎ町が責任を担わない病院に対して、負担をするという場合、法的問題をどのようにクリアするのか、分からない部分がある。財政負担については、かつらぎ町だけでなく近隣の関係自治体にも応分の負担を求めるべきではないかと提案された。
紀北分院が、かつらぎ町の地域医療の角になるためには、医療機関としてどのような役割を担うのか、地域とどのように連携していくのかが大切になる。かつらぎ町の事業と有機的に連携させていく工夫が重要だと思われる。ソーシャルワーカーをかつらぎ町にも配置して、相互連携が撮れるようにすれば、連携が図られるのではないだろうか。
応分の負担を担うのであれば、運営にも関わる必要がある。
マスタープランは、紀北病院のあり方の基本を示したもの。これからどのような病院にしていくか、知恵と力を発揮する必要がある。
自治体病院の先進的な事例からも学ぶ必要があるだろう。
いい方向になればいいのにね。ほんと。


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Posted by 東芝 弘明