デジタル時代の終活

雑感

デジタル関連の契約が増えていくと、自分でもどのような契約が行われているのか、あいまいになってしまって、「あれっ、これは何だろう」というような感じになって不安になる。ぼくが突然無くなったら、これらの契約が解約されず、家族に迷惑をかけることになるだろう。

AdobeとマイクロソフトのOfficeを毎月買って、WOWOWとAmazonPrimeに入り、レンタルサーバーの契約を年間単位で続け、AppleのiCloudの容量を増やすために月単位の契約を行い、さらにiCloud上に曲を全部保存するための年間契約を行っている。フリーの映像とイラストなどを自由に使えるための月単位の契約もあり、雑誌見放題の契約もある。

携帯電話関係の契約は、複雑なので本人でさえ契約の内容が分からない人が多いのではないだろうか。

こういうものの多くは、ペーパーレスという形なので郵便物による通知がない。ぼく宛てに大量に届くメールに紛れて、決済終了の通知が届く。クレジットカードの決済も郵便で届くものと届かないものがある。また、決済だけ見ても何の契約なのか簡単には分からない。最近もケイオプティコムの社名が変更になって、見たこともないような会社名での引き落としが行われた。

そういうものは自己管理すべきだろうということだが、丁寧にリストを作って自己管理している人は、どれぐらいいるだろうか。

契約の問題が多方面に広がっているので、人が一人亡くなったら昔以上に確実に複雑な仕舞い方が問題になるだろう。本人確認が必要です。本人はなくなりました。IDは? パスワードは?というハードルが立ちはだかっていく。死亡したらこのような煩雑な契約を一手に引き受けて整理するというシステムが必要になる。

AppleIDの関係で言えば、家族にとっても大切な写真などが家族に引き継げるかどうか、大量の楽曲の利用がどうなるのか、などの問題が発生する。死亡したら同すべきなのかを書いて残しておかないと、家族は混乱するだろう。しかし、詳しく書いたとしても、捜査の仕方は家族にさえ分からないというハードルも存在する。Appleの場合は、死亡したときの対処の仕方が詳しく規定されているようだ。

おそらく死亡を想定した規定は、多くの契約に設定されているだろう。しかし、生きている人間が全部それを理解して契約していることは少ないと思われる。それを全部確認して対応しておかないと家族にとっては意味不明の引き落としや未払いが発生することになる。
業界が力を合わせて、契約に対していっせいに送信すれば、すべての契約解除が終了するというサービスが無料で存在するようになればいい。そういうサイトを構築すると、ものすごいサイバー攻撃を受けるようになり、突破されると膨大な人々の契約情報が流出してしまう。うーん。ハードルは高そうだ。

デジタル時代の終活 このサイトが役に立つと思われる。

基本的には、クレジットカードを解約すれば、契約がすべて解除されるようだが、無料だからとたくさんクレジットカードを持っているので、カードの解約さえ煩雑だ。月極などの関係でクレジットカードの解約が行われても、後日残額について請求が来ることもあるだろう。

デジタル時代の終活は、考えるべき多くの課題を抱えている。


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雑感

Posted by 東芝 弘明