考えながら行動する

雑感

DVDに映像を焼いて、ディスクを30枚ほど作成するなか、レーベル印刷をしようと試みた。久しぶりのことだったので、ソフトも物色した。

キヤノンのカンタンCDプリントは、サポートが終了していた。これ以外のレーベル印刷のできるソフトは、限られており、使い勝手の悪いものだった。世の中は、動画配信の時代に移行しているので、DVDに焼くということも少なくなっている。

このような変化は、ほんの数年前から起こったものだ。わが家の映画観賞は、WOWOWとAmazonプライムに移行してしまった。DVDを手元にため込むのは、保管場所の問題があるので、録画を見たら消すということを繰り返えすようになった。レンタル屋さんが流行らなくなった。音楽もネットで買い、動画もネットで見る時代だ。この流れは、5Gが実現すれば、さらに加速するだろう。

レーベル印刷がうまくいかなかった原因は、DVDをセットする長方形のプラスチックボードの先にある2つの四角い銀色の金属部分のくぼみとボードの背面にある同じくぼみ(こちらはボードの真ん中にある)に埃がたまり、プリンタがプラスチックボードを認識できないことが原因だった。

金属部分を布で拭くとあっさり認識できた。試行錯誤はいつも原因にたどり着くための試みになる。今回もいろいろな試行錯誤の結果、金属部分を拭き取るということに至った。このことに思いが及んだのは、プラスチックボードをセットしてもプリンタが認識しない現象に直面したからだ。

この直前には、プリンタのファームウェアのアップデートを試みて失敗した。これで、うまくいかないなら他に原因があるのではと考えた結果、プラスチックボードを認識しないのは、銀色の金属部分が、埃で曇っているからではないかという発想が浮かんだ。

ほんと試行錯誤は、原因探究の最良の道だ。これは、理論にもとづく実践こそが問題解決を切り拓くことを教えている。

試行錯誤の上で最後の行為が成功につながるのは、成功すれば問題が解決するからだ。最初に試みたことによってうまくいった場合、多面的な検討がなされないことになる。そうすると見えないまま前に進むことになる。 うまくいかないことを多面的に繰り返してチャレンジしていると、問題点が多面的に浮き彫りになって、その物事への認識が深まる。 パソコンのトラブルに強くなったのは、うまくいかないことを積み重ねてきた結果、他の人よりも解決策が瞬時に浮かぶからだ。トラブルに出会っても、最初から多面的に考える基礎が身についているからだ。

パソコンのトラブルというのは、いつも問題がシンプルに提起される。プリンタが認識しないとか、画面表示がうまくいかないとか。

ものよっては解決し難いバグが原因の場合もある。プログラムを触らない人間にとって直せるトラブルはたかが知れているが、それでも解決に至るには、かなりのノウハウと努力が必要だ。

現実の課題の場合、パソコンのトラブルのように閉じられたプリンタやパソコンの問題ということにはならない。何がつながっているかさえ明らかにはならない。問題は発生しているが、その問題を全て把握できていないところから対処が始まる。物事を連関と連鎖の中で考える。生成と発展、消滅の過程の中で考える。固定した境界線はない。という見方を堅持しながら問題の解決に挑むということが重要になる。自分の見えている側面は狭く小さいことを自覚しながら視野を広げることを意識しないと連関と連鎖は見えてこない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明