委員長・副委員長研修に参加した

出来事,かつらぎ町議会

議員の委員長・副委員長研修が和歌山市で開催された。今日の研修は、委員長による委員会運営の基本についてだった。委員会は、1人でも修正案を提出することができるので、議員の活動をこの角度からもう一度見直す必要があると感じた。議員による文書での提案をもっと重視して議会準備を行うべきだろう。市議会の場合は、委員会主義をとっているので、議員の個人の活動がかなり重要な意味を持つ。

1人でも修正案を提出できることを念頭に置いて対応すれば、かなりのことができると思われる。もちろん、議員の提案によって事態が変わることもあれば、変わらないこともあるだろう。しかし、積極的な提案を対置することによって、各議員がどういう態度をとるのかは、今以上に鮮明になる。そうなれば、住民にとって何が問われているのか、今まで以上に鮮明になる。

かつらぎ町は通年議会なので、1つの会期の中で開かれる委員会は、継続性をもつことになる。1回1回の委員会でブツブツに切れるのではなく、1月から12月を1つの会期とするので、委員会で起こった発言に対して、本会議で懲罰にかけることもできる。もちろん揚げ足をとって議員に懲罰をかけることが目的なのではなく、議員が自分の発言に責任を負うという点が大事だろう。議会における発言の重さを相互に確認することが大切だと思う。

かつらぎ町の議会は、委員会を軸に所管事務調査をすすめ、共通政策における協議を重ねてきた。1つの会期の中で連続して行うことを当然のことのように思ってやってきたが、これは通年議会だからこそ、スムーズにできるということだ。議会本会議における発言も、その発言の是非を巡って審議をする場合、1月から12月を1会期にしているので、3月議会で起こったことは、3月議会で決着しなければならないということではない。今も慣例として、所管事務調査のための継続調査の手続きや議員派遣の手続きを3月議会(ほんとは3月会議)の最後に行っているが、通年議会の性格上、本当はこの手続きをしなくても議会は継続していることになる。

矛盾が生じてくるのは、一義不再議についての取り扱いだ。これは、1つの会期の議会では同じ議案を扱えないという大事な原則だが、通年議会の場合は、1つの議会が参会したら、会期が続いているのに次の議会では同一議案を提出できることになっている。この矛盾をどう解釈して扱うのか。もう少し協議しておく必要があるだろう。

原点についてきちんと学ぶ意味は大きい。委員長が委員と同じように質疑を行うということを普通のこととして行っているが、それをしてはならないという規定はない。ただし、今日の講師の方が言っていたように、議案の賛否に関わる内容にまで踏み込んで質疑をすることになると、議事を司る委員長と委員の境目がなくなってしまうので、委員長が質疑を行うときには、議事を副委員長に交代するべきだろうというのは理解できた。でも2、3の質問を行うことは通常なされているので、これをどう扱うのか整理しておく必要がある。

委員長の権限の属する問題と委員会の権限に属する問題に対するきちんとした理解と、議長に申し出る必要のあることとをきちんと把握しておく重要性も確認できた。


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出来事,かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明