赤川次郎さんの「イマジネーション」 2005年4月23日(土)

本の紹介

赤川次郎さんの「イマジネーション」という本を読んでいると、文のリズムについて、作例を上げて語っている部分がありました。
文の流れを考えて、変化を作りながら書くことを力説していました。
この文章を読んだので、次の行から「ですます」調をやめようと思います。
文章の流れをよく考える。長いセンテンスもあれば、短いセンテンスもある。そうすればリズムが生まれる。歯切れのよい文章。緩急のある文章。こういう文を書いてみようと思う。
文章を書きたいという衝動が胸の内にある。ブログに日記を書くのもこの衝動に動かされているからだ。書いていれば、何らかの満足がある。書き始めると(パソコンのキーボードを叩く行為も書くことに変わりはない)止まらない。
向田邦子の文章が好きだった。目に見えるような文章である。志賀直哉の「城崎にて」の最後に石を投げる場面も映像が浮かんでくる。
「小説の神様」と呼ばれた志賀直哉には、レンズでものを見ているような描写が多く、ため息が出るほど美しい。目に見えるように書くという点でいえば、赤川次郎さんの作品も同じだ。そう言う文章にあこがれ、自分でも書きたいと思ってきた。しかし、この願いの数%さえ実現していない。

藤原審爾さんは、月にコンスタントに300枚ぐらい原稿用紙に小説を書かないと小説家にはなれないというような意味のことを書いていた。赤川次郎さんは、「一行でも二行でもいいから毎日書き続けないと小説を書くということは続かない」と書いている。大量に読書をし、大量に文章を書く中で、人に伝えたいもの、自分で書きたいことが浮かんでくる。
ということらしい。
どうしても書きたいものがない場合は、小説は書けない。
「イマジネーション」という本は、こういうことを考えさせてくれた。
あ──── 眠たい。


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Posted by 東芝 弘明