本は自分にいろいろな感情を与える

雑感,出来事

朝見上げるとオリオンが見える。
星の降る下にある白い小屋。
虫の声が聞こえる季節になった。
新聞配達のために事務所の端にある白い小屋に行く。
朝4時だが寒くはなかった。数日前から少し涼しくなっていたのに、暑さが少しぶり返している。

いつに時期になったら寒くなってくるのだろうか。
朝4時はまだ夜の中にあるし、5時になっても明るくなってこない。ここ1、2日は疲れているので自宅に帰って6時頃からもう一度寝るようになった。

今日はコップに一杯弱のビールを飲んでテレビの前で少し眠ってしまったので、10時30分にベッドに入ってもなかなか寝れなかったので、寝室の横にある書斎で黒澤明と山田洋次の対談集を読んでみた。監督業の違いが鮮明に出ていたので面白かった。映画の撮影の仕方が全然違う。黒沢さんは編集の達人だった。カメラを3台同時に動かして俳優の演技を撮ってフィルムをつなぎ合わせていくらしい。編集された映画は、山田洋次さんから見てこんな映画になるのかという新鮮な驚きがあったという。

この本は、日本共産党第24回党大会の会場の書籍販売店で買ったものだった。読まずに本棚に眠っていた本だ。2006年1月に開かれた党大会にぼくは代議員として出席した。この会場で上田耕一郎さんと記念写真を撮らせていただいた。もう今から14年も前のことになる。買った本は14年間本棚で眠っていた。最近は、本を読むといろいろな感情が湧いてきて、気持ちが動かされる。自分の中にあるわずかな蓄積と本に書かれている文章がコラボレーションして、新鮮な感覚になる。

60歳になった自分を新鮮にするためには、新しいことに触れる必要がある。一番自分を新鮮にしてくれるものは本だ。初めて見る映画よりも本の方が自分を新鮮にしてくれる。それは、ぼくの独特の感覚ではないだろうか。本を読んで付け加えられるものは、小さいのかも知れない。しかし、自分の中に根を張っていくものもある。こういう感覚があるので、のでできるだけ多くの本に触れたいと思っている。いま読んでいる本の一つに宮下奈都さんのエッセイ集がある。この人の本がやっかいなのは、読んでいると読むのを止めて文章が書きたくなる。この人の書く文章がすてきなので、じぶんもそれに近づきたいというような思いが湧いてくる。本を開いたまま逆さにして、MacBookを開く。宮下奈都さんの足下にも及ばない文が流れる。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明