笠田婦人会との懇談会 2006年2月18日(土)

出来事

朝、早朝配達はかなり冷え込んでいて寒かった。
新聞配達を終えて、午後3時頃から笠田婦人会と地元議員との懇談会の準備をおこなった。今年は年金に対する質問が寄せられていた。
懇談会は夜7時30分からだ。
かつらぎ町の住民福祉課に相談窓口がある。しかし、徴収事務が国に一元化されたので役場の窓口では個人の年金額については分からなくなってしまったという。住民の身近なところから相談事務をうばったことによって、徴収率がさらに悪化している。社会保険庁によるかつらぎ町での出張相談は、2月と9月の年2回しかない。込み入ったことは社会保険事務所へということらしい。
国民年金の加入者は2200万人を超える。しかし、このうち年金をかけていない人は、1000万人を超え、保険料免除者を除いても未納率は4割を超えるという。これは完全な制度破綻だ。年金空洞化と呼ばれている問題だが、この空洞化は、将来何百万人という規模で無年金者を生み出す問題でもある。
「年金はかけてももらえないからかけない」
こういう話がまことしやかに言われているが、もらえなくなることはない。戦争が起こらないかぎり。日本は、戦争中に年金制度を発足させ、多額の積立金を蓄積していたが、戦争の財源に流用し戦争が終わったときには使い果たされていた。
時給資格25年、異常な年金積立金、これらはすべて戦争中に出発した年金制度のしっぽを引きずっている。
厚生年金の積立金は、05年164兆円ある。しかし、国は、2050年の335兆円になるまで積み立て続け、そこからようやく取り崩しにかかるということにしている。05年の時点で5年間の年金支給額に匹敵するという。一体どこまで積み立てるというのだろう。
こんな国は例がない。財政投融資の財源になっているので、国はこの年金を他に貸し付け資金運用している。しかし、この資金運用には問題が多い。全国に13施設を展開したグリーンピアの破綻とその費用も年金積立金から使われた。
婦人会との懇談会用に調べはじめた年金問題だったが、負担増と給付減の内容などは、知れば知るほど、ひどい制度だということがよく分かる。
7時30分から始まった懇談会は、4人の議員をコメンテーターにして進められた。熱心なやり取りで10時を少しまわってしまった。
新自由主義による社会保障の負担増と給付減。話し込んでいけば暗くなる。社会保障構造改革には展望が見えない。
もう眠い。限界だ。


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出来事

Posted by 東芝 弘明