かつらぎ文化祭

雑感

8時30分に総合文化会館の前へ。文化祭の開会式に参加した。文化協会会長の松山先生の話が面白かった。開会式のテープカットが終わってから会場に入った。
松山先生に話を聞いた。知っている人の絵の前に立って、
「どうして油絵を描くと小手こととした感じになる人がいるんですか」
作品を前にしてそう聞いてみた。先生は、
「ものすごく真面目な人だと思う」
と言いつつ、
「細かいところをどう描けばいいのか、ほとんど考えないで一生懸命書いているのだと思う」という返事が返ってきた。
もう一人、知っている人の絵の前で話を聞いた。
「この人は、ものすごく『堅い』人だ」と先生は言った。
どうも絵には人間の自分の姿が現れるのだろう。
多くの作品の中で、掲示パネルの端にあった作品に心が引かれていたので、その絵の前でも話を聞かせていただいた。
作者は高齢の女性でぼくが知ってる人だった。木の繊細な感じと、流れる川の水に太陽の光が当たって、光っている感じが見事だった。この方は若い頃、京都で着物のデザインをして収入を得ていた人だった。
繊細な絵の質が、他の作品とは一線を画していた。専門家の人に説明をしていただくと、認識が広がる。

陶芸のコーナーでは、岡田先生がいたのいで話を聞いてきた。粘土と窯の話は何度聞いても面白い。日本の土器は、世界最古の土器なのだという話も出てきた。たき火の中で土器を焼いた時代から、窯で陶器を焼く時代への移行は、日本の場合、外国からの文化の輸入が必要だったという。
秀吉の朝鮮出兵によって、陶磁器が日本に入ってきたとも言った。有田焼などはそうなのだという。
灰はガラスなのだという。高温で灰が舞い上がるとガラスになって釉薬をかけていないのに、釉薬を塗ったようになるのはそのためだと岡田先生は説明してくれた。

こういう話を聞いていると時間がいくらあっても足らない。
作品をじっくり見て、お茶とお菓子をいただいて、町長とも話をして、会場を出て自宅に帰ると11時を回っていた。そのあと、コーヒーを飲んでから掃除をした。昼から事務所に行って、資料を読み込んで、会議の準備をした。終わって自宅に帰ると午後8時を過ぎてしまった。


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雑感

Posted by 東芝 弘明